企業内のプロジェクトが上手くいかない理由

公開日: : 最終更新日:2015/12/23 3.マネジメント人材になるために, 4.グローバル人材になるために

Pocket

“DRI”という言葉を聞いたことはあるでしょうか?これは、Directly Responsible Individualというもので、アップルがどんなプロジェクトにも一人の個人が責任を持つ、というような定義で使われているものだそうです。

ee4ce2b8b4bec81df7182c9e018ca83f_s

言葉だけ聞くと、「失敗したら個人が責任を取るんだ・・・。」というようなイメージがあるのですが、プロジェクトをリーダーで進めている人にとって、これがあるのとないのでは進められるスピードはもとより、成功するかどうかの部分にもものすごくかかってくる内容だと個人的には思っています。(アップルが成功した理由の一つであることは間違いないと思います)

なぜ、敢えてこういう話をするかと言うと、日本の多くの企業では、会議というものを通じてみんなで決めようという風潮がどうしてもあります。これはみんなの意見を尊重してものごとを進める、という非常にもっともらしい話の内容ではあるものの、いくつかのデメリットを生んでいることも見逃せません。

責任者を明確にしないことによる弊害

例えば、決定までのスピードが遅い。そもそも関係する人間全員を集めて会議をするという行為自体、即時で出来るものではもちろんないので、ここにスピード感が失われる原因があります。そして何より、責任者が曖昧になる。当然、その中でのリーダー的な人はいると思いますが、そのリーダーが失敗したときの責任は、みんなで決めているというプロセスを踏んでいるので、リーダーが取るということはほぼない。もっと言えば、そのリーダーが心からそうしたいと思える方向になっていれば良いが、そうでなければ悲劇。そのプロジェクトが大成功することはほとんどないでしょう。

各社議論の上でDRIの導入を

もちろん、全てのプロジェクトについて“DRI”を適用するかは議論の余地はあると思う。けれども、全てのプロジェクトについて“DRI”を適用しないというのはかなりの問題だと思っています。“権限委譲”という話もそうだけれども、“責任”というところに対して無意識的に多くの人が避けるような動きをどうしてもするように思えます。

でも、この“責任”、サラリーマンの最悪のケースは“クビ”なんだろうけれども、“クビ”になることにビクビクしてしまうようであれば、キャリアの構築の仕方に問題があるのではないでしょうか。マネジメント人材にはもちろん、日本企業がグローバル化する上では、“DRI”の考え方を浸透していく必要があるのではないでしょうか。

関連記事

日本の労働環境の今後

欧米では一般化している同一労働・同一賃金という考え方。特に経済が成熟化している欧州では常に仕事<

記事を読む

日本がアジアの国々と共に発展するために必要なこと

早いものでプノンペンに来て5日目。明日はアンコールワットのあるシェムリアップに移動するので、プノンペ

記事を読む

グローバル人材=英語という安直さ

文科省が高校3年生を対象に英語力をテストし、“話す”“書く”“聞く”“読む”の4つの項目で9割~7割

記事を読む

成長して成功する方法

“世界最強の製造業” GEの勝ち続けるための人材育成と企業文化という記事がニュースイッチというサイト

記事を読む

新規プロジェクトの進め方で外してはならないこと

“複数の人を巻き込んで1つのプロジェクトを成功させる。”企業においてルーティンで行われていることも含

記事を読む

あなたの話が聞いてもらえない理由

皆さんは魚を飼ったことはありますか?そう言っておきながらキヨカワ自身は実は経験がありません(苦笑)で

記事を読む

今の時代に求められるリーダーシップの型

イエスは彼らを呼び寄せて言われた、「あなたがたの知っているとおり、異邦人の支配者と見られている人々は

記事を読む

定性的な目的にKPIを設定する方法

KPI(Key Performance Indicator) 目標達成プロセスの実施状況を計測

記事を読む

面接でストレス耐性を見抜くよう腐心している方へ

「ストレスに強い人が欲しい」みなさんの中で、この意見に反対の人はどれくらいいるでしょうか? おそらく

記事を読む

クラウドソーシング(業務委託)の課題

ランサーズやクラウドワークスといった“クラウドソーシング”と呼ばれる業界が流行り始めて久しいですね。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  • profile1

    運営者:きよ

    本業:フリーの人事コンサルタント

    学生と社会人の座談会や、学生をアジアへスタディツアーで連れて行っています。

    東京在住。妻と娘2人の4人家族。

PAGE TOP ↑