面接後の質問時間を安易に考えてはいけない
○面接官がガッカリする転職希望者の逆質問
面接官への質問は本当に聞きたいことだけを聞くべきで、別に知りたくはないことを無理に聞かない方がよいです。相手をうならせるような「よい質問」をしようとする人を見かけますが、よい質問など考える必要はありません。
質問の時間こそが主導権を握れる唯一の機会
面接後の質問時間というのは、もちろん色々なご意見があろうかと思いますが、私としては面接の中で最も重要な時間だと思っています。そう申しますのも、この質問の時間だけが唯一の求職者が主導権を握ることのできる機会だからです。
当たり前ですが、面接というのは面接官(面接をする側)が主導権を握っています。どんな質問が来るか分からないし、先方が何人なのかも先方次第です。そんな中で質問の時間は、求職者が主導権が握ることのできるチャンスなわけです。その時間を「よい質問を考える必要はありません」と言い切るのは、チャンスをみすみす捨てるようなものです。それに、質問というものは“事前”に考えることができるわけです。(どんな質問が来るかはなかなか事前に想定しづらいですよね)ここを準備せずに臨むほど、愚かなことはないのではないでしょうか?
本当に聞きたいことでも、面接官に不利な印象を持たれるものはNG
また、「面接官への質問は本当に聞きたいことを聞くべき」ということにも疑問があります。仮に女性が「産休・育休から復帰する女性の割合」を知りたかったとしましょう。(この女性は復帰したい気持ちが前提にあったとして)この質問をするとどうなるか。よくありそうなケースですよね。面接官側がこの質問を受けて考えるのは、「福利厚生に寄り掛かって、権利を主張するタイプなのではないか」という可能性を思い浮かべてしまいます。
もちろん、必ずしも全ての面接官が、とは申しませんが、事実そういった方もいるので、可能性を否定することはできないのです。そんな自分にとって不利な印象を残す質問をする必要がどこまであるでしょうか?ないはずです。これに限らず、質問によっては面接官に悪い印象を残す可能性のある質問だけれども自分は知りたいこと、というものはあるでしょう。そういったものを面接という場で面接官にぶつけることは非常に危ういわけです。
不利になりそうな質問は本番の面接以外で確認
ではどうするか。気になるものは気になりますよね。そのような類の質問は、面接という本番以外の場所で質問すべきでしょう。理想は、選考フローとは関係の無いところから話を聞くことですが、最低でも転職をサポートしてくれているアドバイザー辺りに聞くと良いのではないでしょうか。(最低、と言ったのは、転職をサポートしてくれる人が転職先と通じている可能性もあるので、という意味です)このように、質問の時間を安易に考えていると絶対にダメだと私は考えています。ではどんな質問が「よい質問」なのか。それはまた次の機会に。
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