自分の仕事の選び方、天職の見つけ方
<代表に私心いらない>
今、日本代表を率いる岡田武史監督は「our team」という哲学をチームに浸透させようとしている。この言葉を耳にした時、僕の中でよみがえる懐かしい感情があった。森孝慈さんに率いられたころの代表の雰囲気だ。岡田監督も選手としてそこにいた。あのころは所属チームより代表の方が自然に「おれたちのチーム」と思えた。そういう気持ちになれたには、ある意味で貧しさ故だった。(中略)アマからプロへの端境期で報酬はなく、欲得抜きで戦っていた。私は、代表とは打算抜き、理屈抜きの場所であってほしいと、プロ全盛の今も実は思っている。私心を捨てたところから「MY」は「OUR」に変わり、無私の純度が高まるほどに「OUR」の輪はどんどん広がっていく気がするからだ。
そうなれば、選手のワールドカップに対する意識も「自分が出る」ものから「みんなを連れていく」ものに変わる。今は代表を遠巻きに見ている人もぐっと距離を縮めてくれるだろう。
「MY」を「OUR」に変えるとは
かなり前の記事になりますが、この記事から最も伝えたいのは、「MY」を「OUR」を変えられる仕事に就けということです。この記事における「MY」が「OUR」になることによるメリットはサッカーの人気がもっと出るようなことを言っていますが、これはあくまで端的な話で、恐らく、「MY」が「OUR」にすることによってまず起こってくるのは、チームそのものが強くなることだと思います。
なぜ、チームそのものが強くなるかと言えば、サッカーというのはチームスポーツだからです。チームスポーツの原点は、「One for All, All for One」です。個々のレベルは高いながらも、「自分が、自分が(MY)」と個々が言っているチームと、個々のレベルは落ちながらも、「One for All, All for One(OUR)」の意識が通っているチーム、どちらが強いでしょうか?もちろん、短期的に見れば、前者かもしれません。ただ、長期的な視点で見た時にどうでしょう?立場が逆転してくる可能性を感じないでしょうか。
「MY」を「OUR」に変えられる仕事を見つけるには
これは「企業」も全く同じです。「企業」も言うなれば、人の集まりの中で仕事をする訳ですから、ある意味チームスポーツ、つまり、「One for All, All for One(OUR)」の意識を、個々の従業員が持っている企業の方が持続的な強さを持っているケースが多いです。「じゃあ、そういう企業に入ろう!」と安直には考えないでいただきたいのですが、大事なのは、「MY」を「OUR」に変えられる仕事だと、「あなた」自身が確信できるかというところだと思います。
そう確信出来るかどうかの判別方法は、まず、給与や福利厚生というような仕事そのものに関係のない部分を省いて考えること。ちょっと例題を用いて試してみましょう。「あなたの今の仕事(アルバイト)は、時給が半分でもやりたいと思えるアルバイトですか?」
ち
ょ
っ
と
考
え
て
み
て
下
さ
い
。
いかがでしょうか?もし、あなたが「YES」と答えられれば、そのアルバイトにこそ、自分が就くべき仕事のヒントが隠されていると思います。逆に「NO」だった方は、恐らく、アルバイトが「ただ単にお金を稼ぐために働くこと」になっているのでしょう。アルバイトならそれで構いません。しかし、就職を「ただ単にお金を稼ぐために働くこと」としてしまうと、1 そもそも仕事がつまらない(時間が過ぎるのをとにかく待つばかり)2 向上心が持ちにくく、仕事に工夫が生まれない(言われた仕事以上のことをしなくなるor怒られない程度の努力しかしない)3 成長が止まる(経験を積んでいるように見えるが、やらされ事なので大した成長はない)4 自分に自信を持てなくなる(表面上はともかく、安全な「何か」に依存しなくては不安で仕方がなくなる)5 リストラ等があった時、本当に困る(今回の「派遣切り」は、これに当てはまる人が多い気がします)こんなことが起こってきます。
見返り等関係なしに夢中になれる仕事に就くべき
それでは、逆の場合を考えてください。全く逆のことが起こってくる訳です。以前私が行ったセミナーでも、「見返り等関係なしに夢中になれる、そんな気持ちになれる仕事に就くべき」というお話をしています。平木氏は、純粋にサッカーが好きで、日本サッカーをよくしたいこれが、同氏自身の原動力となっていたに違いありません。
「MY」を「OUR」を変えられる仕事に就く。これこそ、自分自身はもとより、企業をも幸せにすることが出来る方法だと思っています。
P.S.①
ちょっと上記の記事に突っ込みを入れると、欲得感情がなかったからこそ、純粋に「OUR」にしやすかったんだろうな、と個人的には思います。筆者は、それをしっかりと認識している上でそう言っているのかどうなのか…ちょっと疑問の残る記事でもありました。
P.S.②
マインドセット(著:ジョン・ネスビッツ) にも書いてありますが、やはり「スポーツの世界」は色々と時代の先を行っていますよね。
スポンサーリンク