面接でコミュニケーション能力が高いと言ってはいけない
『コミュニケーション能力に自信があります!』というような話を面接でするのは微妙という話をしたことがあります。なぜなら、コミュニケーション能力があるかどうかというのは、その面接で分かるので、よほどの自信がなければ言うべきことではないし、仮にコミュニケーション能力があれば、勝手に面接官が評価してくれているからです。だから、『コミュニケーション能力に自信があります!』と言うのは微妙なわけですね。では、面接官はどうやってその人のコミュニケーション能力を測っているか?そんな話を今日はしたいと思います。
質問の意図がきちんと汲めているかがポイント
結論から言うと、面接官がする質問に対し、面接官が“意図”する答えを出し続けられるかということに尽きます。勘違いして頂きたくないのは、“意図がきちんと伝わっているかどうか”が重要であって、“答える内容の良し悪し”ではないということ。つまり、答える内容はともかく、その答えがこちらが意図している通りに答えていれば、コミュニケーション能力としては◎な訳です。でも、これは想像以上に難しい。例えば、こんな話があります:
ホテルのタクシー乗り場に列が出来ていて、それを無視してタクシーに乗ろうとするお客さんがいました。そのお客さんを見た列に並んでいる別のお客さんがホテルのボーイに一言『おい、タクシーはここに並ぶんだよな?』。ボーイは、『左様でございます。』と答えました。
さて、いかがでしょうか?別に何も間違っていないですね?でも、並んでいたお客さんが“意図”していたのは、“ちゃんとルールを守らせろよ”ということのはずです。質問そのものに返答すれば良いというわけではなく、なぜその人がそんな質問をしてきたのか、その“意図”を汲み取って返答出来ることこそ、コミュニケーション能力が高いと言えるのではないでしょうか?
面接では、必ず何らかの“意図”を以って質問をしています。その“意図”に的確に答えていくことが出来る。それって、コミュニケーション能力高くないですか?そうやって面接官はコミュニケーション能力を測っていたりします。
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