こんなマネージャーは失格だ②

公開日: : 最終更新日:2016/04/20 3.マネジメント人材になるために

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「コミュニケーションが取れないマネージャーは存在価値なし」という強烈な言葉を残して昨日の記事を終えたわけですが、もしかするとまだ「コミュニケーションが取れていない」と思っているマネージャーの方は救いようがあるかもしれません。問題なのは、「コミュニケーションは取れている」と自信を持っていながら実態としては取れていない、もっと言えば、コミュニケーションを取っていてもそこに”信頼関係”が築けていなければ意味がないということに気付けていない“イタイ”マネージャーだと思います。

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多くの良識ある大人は本音を語らない

サイレントマジョリティという言葉をご存知でしょうか。Wikipediaで調べると、「物言わぬ多数派」「静かな多数派」という訳が載っています。ノイジーマイノリティという言葉が対義語で、声が大きい人は実は少数派だったりするようなことを揶揄する話です。さて、ここで何が申し上げたいかと言うと、日本人も例外なく、というより、諸外国と比較しても「サイレントマジョリティ」である割合が高いであろうことをまずは認識しなくてはならないということです。

「大人は本音を語ってくれない」という表現を以前にしたことがありますが、多くの良識ある大人たちは本音を前面に出しません。もっと言えば、その本音が前面に出てくるのは「よほどの時」だと思っていただいた方がいいでしょう。この事実を踏まえて“マネジメント”の現場を考えてみましょう。マネージャーが積極的に聞いていくことを除き、マネジメントに不満があるような声が上がってきているとしたら、それはそれを言っている大人の精神年齢が低いか、「よほどの時」のいずれかでしかありません。

コミュニケーションレベルの4段階について

このように考えると、コミュニケーションがしっかり取れているかどうかということが下記の4段階に分けられます。

レベル4:コミュニケーションが十分に取れ、信頼関係が築かれている状態
レベル3:コミュニケーションが十分ではないが、信頼関係がニュートラルな位置にあり、多少の不満は黙認できる状態
レベル2:コミュニケーションが十分でなく、信頼関係がマイナスに多少振れ、不満が所々で見られる状態
レベル1:コミュニケーションがなく、信頼関係がマイナスに陥り、不満さえも言うのが諦められている状態

レベル1の状態になってしまうと“重症”と言わざるを得ないのですが、多くの場合はレベル3もしくは2である可能性が高いと思います。レベル3の状態であれば、“良識ある大人たち”の組織であれば不満を不満として捉えないでしょう。ところが、そのような“良識ある大人たち”でありながら、不満が所々で見られるようになったとしたら、それはレベル2に落ちてしまっていることを疑わなくてはなりません。そしてその“不満”そのものが大したことがなければないほど、実は“信頼関係”上において致命的な話になっている可能性が高いとも言えます。

大したことのない不満であればあるほど、マズイかもしれない

なぜ、出てくる“不満”が大したことがなければないほど致命的な問題になり得るかと言うと、大した問題ではないことは、“信頼関係”がしっかり構築されている状態であれば、「大した問題ではない」と処理され、マネージャーの耳に入ってくることはまずないはずだからです。何度も申し上げていて恐縮ですが、前提になっているのは“良識のある大人たち”です。その“良識ある大人たち”がわざわざ小さな、大したことのない問題を敢えて“不満”として挙げてくるということは、その“良識ある大人たち”との信頼関係を築けていないと言わざるを得ないのです。

もしそのような“良識ある大人たち”から「そんな大したことのないことを」というような不満が出てきたとしたら、相当マズイと捉えなくてはならないはずなのですが、問題自体が“大したことない”だけに、その問題そのものをスルーするというような対応を取るようなことがあれば、その信頼関係は加速度的に崩壊に向かうでしょう。そのような微妙な変化に敏感でいられるかどうかは、彼ら彼女らと“コミュニケーションをしっかりと取っていく”こと以外に気付けるはずがないのです。

コミュニケーション手段が増えれば増えるほど難易度は増す

一昨日から“人”のマネジメントにおける“コミュニケーション”の重要性について書いて参りました。今は“コミュニケーション”と一口に言っても、対面のコミュニケーションだけではなく、様々な手法にて簡易にコミュニケーションが取れるようになってきています。コミュニケーションの方法が簡易になればなるほど、そのコミュニケーションでは誤解を生みやすくなり、結局は対面のコミュニケーションが求められるようになります。そう、その対面でのコミュニケーションが上手くできない限り、簡易な手段でコミュニケーション手段を用いるべきではないということも同時に言えます。

そう考えると、コミュニケーションの手段が増えれば増えるほど、ミスコミュニケーションが増え、信頼関係が築きにくくなってきているとも言えます。そのような事実も踏まえ、最終的には“対面”でのコミュニケーションを含め信頼関係を築いていくことができるかということがこれからのマネージャーに求められることのように思えます。信頼関係は一朝一夕に築けるものではありませんし、崩れるときは一瞬で崩れてしまうものです。そこを十分に認識した上で、しっかりとコミュニケーションを取っていき、信頼関係を築いていっていただければと思います。

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