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この度は数あるサイトの中から「キャリア構築.com」にご来訪いただき、ありがとうございます。管理人をしております、人事コンサルタントの清河(キヨカワ)と申します。

「終身雇用という制度は崩壊している」

と言われて久しいですが、まだまだ終身雇用を“期待”している方も多いのが今の日本人のように思えます。もちろん、定年を迎えるまで一つの会社を勤め上げる、ということができれば、一番良いとされる方のお気持ちは非常に分かりますし、事実そのように定年されている方が多いのも今の日本の事実としてあるでしょう。

しかし、これからの世代である20代、30代の方々において、そのようなキャリアを歩まれる、いえ、歩むことができるのは、2015年である今と比較すれば少なくなることは間違いありません。

このような今と将来に差が生まれる最大の理由は何でしょうか。色々な理由はあろうかと思いますが、最大の理由だとキヨカワが考える理由は、“人口減”です。

こ れまで日本企業が“終身雇用”の制度を採れてきた最大の理由は、多くの企業が成長し続けることができた、という点になります。誤解を招きそうな言い方には なりますが、多くの企業が働けば働いた分だけ企業が儲かる、という時代でした。そのような時代を作ることのできた最大の要因は、“人口増”です。

1950 年に8000万人台であった人口は、ご存知の通り、現在までに1億2000万人を越えます。これが経済成長とどう関連するかを簡単に言えば、1日3食食べ る8000万人が1億2000万人になったら、食品メーカーはどうなるかを考えれば分かるはず。そう、4000万人分の食品の需要が生まれているわけで す。もちろん、需要の生まれ先は食品だけではなかったでしょう。これが1970年代を中心とした日本の高度成長期の正体、と言っても過言ではないと思いま す。

このような時代だからこそ、いかに速く、いかに正確に仕事をしてもらうかが企業にとって重要でした。だからこそ人が入れ替わることによる“業務効率の低下”を嫌い、“終身雇用”という制度を敷くことで、人が離れることを企業が回避できるだけでなく、働く従業員にとっても“安心”を提供することができました。

翻っ て、現在はどうか。人口がこれから減っていきます。もちろん、緩やかなカーブではあるので、すぐにどうなるというわけではありません。ただ、先に申し上げ たような、人口増による需要が生まれることはなくなることはもちろん、これから需要の取り合いになる、ということも同時に考えられるでしょう。

そのような世の中で企業はどうなるのか。これまでは、ある意味“生産性”を上げるための施策として“終身雇用”を敷いてきました。しかし、これからはいかに他の企業と差別化を図るか、ということが重視される時代になることは言うまでもありません。

差 別化を図る最も安易な方法は、価格競争です。価格競争以外の差別化を図ることのできない企業はどうなるのか。残念ながら淘汰されていくでしょう。これは、 どんな企業にとっても他人事ではない話です。特に今は良くとも、これから10年、20年という年月を考えたときに、このような事態に直面しないと言い切れ る企業、組織が果たして存在するかといえば、極めて0に近いと言えます。

もっと言えば、たとえ有名企業であろうとなかろうと、企業そのものは潰れずとも、リストラのような形で人員整理をすることは、昨今のニュースを見ていてもよく分かることかと思います。その人員整理に絶対にひっかからないという保証はあるでしょうか。「終身雇用を期待するな」、とまでは申し上げません。ただ、「(きっと)大丈夫」という安易な考え方をしてしまうことは非常リスクが伴ってくる時代であることは間違いありません。

そ のような時代において、一人ひとりがどのようなキャリアを構築すべきかということを、若ければ若い世代であるほど考えなくてはならないのではないでしょう か。そんなキャリアを構築していく上でヒントとなるようなことを当サイトで紹介して参りたいと思います。キャリアを構築する上で、「こんなはずじゃなかった」をなくしていきたい、という願いを込めて。

2015年10月1日 清河孝大

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