楽な仕事・楽な業界へ転職するのはありか

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今の仕事が激務すぎて楽な仕事・業界はないものか…と探した経験がある方もいらっしゃるかもしれません。昨今では「脱社蓄」なるブログが多数存在しますし、そのような方法で見事「脱社蓄」をされた方も実際にいらっしゃるようです。ただ、それは本当に良いことなのか、改めて考えてみたいと思います。

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自分が「楽」と感じられる仕事こそ「楽」な仕事

まずは「楽」という言葉について。一口に「楽」と言っても大きく2つの意味があるように感じます。1つは、同じ20万円を稼ぐのに働く日数や時間が違い、少ない日数や時間で稼げる方を「楽」と表現するもの。もう1つは、あなた自身がその仕事を「楽」と感じるかどうかというものです。もちろん、上記両方が揃っているものが一番の「楽」な仕事なような印象は受けますが、後者は絶対に必要な条件であり、前者はあったら良いなくらいの条件になってくるのではないかと思います。

誰にとっても「楽」と感じることのできる後者の仕事というのは得てして前者の条件を満たさないことが多いのですが、中には本当に「楽」で給与の給与の高い仕事も存在します。そのような仕事に就くということを止めるつもりはありませんが、就く前にちょっと考えてみて欲しいことがあります。

なぜその仕事が「楽」なのかを考えてみる

「なぜ、その仕事の給与は高いのでしょうか?」世の中には必ず相場というものが存在します。その相場を圧倒的に越えてくるような仕事の場合には必ず確認した方が良いでしょう。特に、その業務に当たる上での“リスク”というものをしっかりと認識する必要があります。分かりやすい例で言うならば、某原発の爆発のあった場所での作業員の仕事は著しく給与が高いわけです。ただ、その仕事に従事することによるリスクはあるところをどう捉えるかということですね。このように仕事に従事することが直接リスクに結びつくのであればまだ分かりやすいのですが、そうでないリスクが隠れている可能性もあります。

それは、長期的な時間軸で見た際のリスクです。“今”という時間にフォーカスして、“今”であれば楽な仕事でそれなりの給与で満足と感じられているかもしれませんが、それが5年後、10年後、もっと言えば定年するまでそれで良いのか、又は、それよりも低くなっていく可能性や職を失う可能性というところも踏まえて大丈夫かというリスクについてどう捉えるかです。単純に「楽」な仕事であれば、身に付くスキルというのもそれほどない可能性があります。そのような仕事だけしていて本当に大丈夫なのかを改めて確認する必要はあるのではないでしょうか。

今「楽」をして将来苦労するか、それともその逆か

では、結局は「楽」な仕事に就くなという話をしようとしているのかというと、半分はそうなのですが、半分は違います。まず「半分そう」という部分についてお話をすると、“今”苦労するか、“将来”苦労するかという意味で言えば、“今”苦労して“将来”苦労しない方が良いのではないですか?という提案です。

”今”苦労から逃げることは上記のようにできる可能性はあります。ただ、“将来”という意味では難しい部分もあるでしょう。その“将来”苦労しないために単に努力すれば良いかと言うと、それも違うと思っています。“努力をすべき場所”というものが存在すると思います。その場所とはどこか。

それは、これから“需要が伸びてくる場所”です。分かりやすい場所で言えば、少子高齢化を目的としたビジネスであったり、海外であったり、それを求めている人が単純に増えていく場所でのビジネスは確実に“需要”が伸びます。そのような場所で努力をすることは上りエスカレーターを上ることと同義で、多くの業界は下りエスカレーターを頑張って上ろうとしています。どちらが「楽」かは明白ですよね。世の中の流れに逆らわず、世の中の流れを上手く利用することが「楽」に繋がることは間違いないでしょう。

他の人は「楽」ではない、自分にとって「楽」な仕事を見つける

そして「半分違う」という部分ですが、これは“他の人にとっては辛いと思う仕事でも、自分にとっては「楽」と思える仕事を探すこと”です。ある意味、それを“社会における強み”と言い換えることができると思うのですが、自分自身の認識している“強み”だと思っていることとのズレがあることから、中々気付いていない方が多いように思えますし、そのことを軽視してしまっている方が多いように思えます。

それに気付けるかどうかというのは、周りの人の声をよく聞くことです。自分が当たり前と思っていることでも、周りの人は自分にどう感謝しているのか。それは仕事上に限らず、プライベートも含めて考えてみると良いと思います。そして、それをありがたいと思ってくれるような業種、職種で職に就くことができれば、それは「楽」に仕事ができることに繋がるわけです。

まとめ

このように「楽」な仕事、業種に就くと一口に言っても様々です。そして、「楽」な仕事に就くことは必ずしも「悪」ではありませんし、むしろ「楽」な仕事に就くべきでしょう。最終的にはご本人の決断になろうかと思いますが、私個人としては“今”だけを見るのではなく、“将来”を見据えた決断をしっかりとしていただきたいなと思っております。

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キヨカワ

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