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あなたはどれだけ周囲の人に本音を語っているでしょうか?30%?50%?はたまた、「自分は常に本音!」と豪語出来る人もいらっしゃるかもしれません。“周囲を気にせず本音で語る”というのは、もしかすると学生時代までの特権かもしれません。なぜなら、社会人は“周囲を気にせず本音で語る”という行為をしないようにしています。いや、正確に言えば、出来ないと言った方が正しいと思います。今日はそんな話。49dd8a2897151c58c838f037c9ac7336_s

本音で話すことには自分ごとだけでは済まないリスクが生じてくる

なぜ、社会人は“本音を語る”という行為が出来ないのか?それは、その“本音”を語ってしまうことでリスクが生じることが分かっているからです。社会人になると、良くも悪くも責任というものが伴います。新入社員の方は身に覚えがあると思いますが、会社に入って一番最初に結ぶのが“機密情報保持”の契約書のはずです。会社内で見聞きしている情報というのは、“機密情報”だ、ということを謳っているものですが、殆どの新卒社員はそのことを“真”の意味では理解せず、気楽に友達に喋ってしまっていたりします。もちろん全ての情報とは言いませんが、その情報の選別は、新卒の社員には残念ながら出来ないでしょう。(最初の一年というのは、実はそういったことを教えられます)

学生時代までは当たり前だったことが、社会人になると当たり前ではない。そんなことのオンパレードな一年のはずです。そういった一年を過ごすと、何かを話そうとする時、こんなことを思い浮かべます。「この人にこの話をしても大丈夫か?」そういったことを考え出すと、特に当たり障りのない方であれば、話さずにことを済ますようになります。もっと言うと、その目の前の人に“合わせて”、話しても大丈夫な情報に加工してから伝えるということを、無意識にやっていたりします。それは“本音”というものからは遠いものになることだって往々にしてあります。

本音を言いたくとも言ったら大変なことになることが分かっている

“本音”と“建前”というのはよく言ったもので、別に“建前”を言いたくて言っている訳ではないけれども、言わざるを得ない事情が社会人にはあるのです。こういった前提に立って世の中を見てもらうと、震災時の政府や東京電力の対応が、なぜそうなのか、ということが見えてきます。彼らは“本音”で語ることは出来ない。そんなことは容易に想像出来るのではないでしょうか?彼らの発言は良くも悪くも影響が非常に大きいものとなります。そんな中でどういった表現で、しかも間違いのないように話をするということがどれだけ難しいことか。彼らの対応が遅くなるのは、ある意味当たり前なのです。

この話を良くも悪くも操作できるのがマスメディアだったりします。マスメディアで流れている情報は、少なくとも彼らにとって都合の悪い情報は流れません。もっと言えば、マスメディアにスポンサーとして付いている企業等含め、彼らに都合の悪い情報は極めて流れにくくなっています。(NHKがそのような影響を受けないために企業からのスポンサーを取っていない、というのはそういった意味合いからですね。)だからこそ、様々なリソースから情報を取り、物事を多角的に見て自分で判断していく必要があるわけです。

幸い、インターネットの出現によって情報がどこからでも取れる環境があります。その環境がありながら物事を判断できないのは、残念ながら怠慢と言わざるを得ない社会になってきていることも事実です。情報にかく乱されず、確固たる自分を持てるような行動をしていきたいものです。

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キヨカワ

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