今の受験勉強は意味ない?

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<大人と子供 一緒に学べ>
「1+2=3」みたいなことを学んでもしょうがない。正解が1つではないものを一緒に議論することが大切だ。(中略)例えば、自分がゴム会社の社長だったとする。どんな知恵を使えばゴムに付加価値を付けられるかをまず考えてもらう。従来型の授業なら「何か分かる人は手を挙げてください」というが、それでは正解が浮かんだ子供しか手を挙げず、手を挙げない子供は思考が止まってしまう。だから日本の子供たちはどんどん思考停止状態に追い込まれている。

そこで「周りの3人ぐらいと意見を交換してほしい」と呼び掛ける。たぶん、この段階では何のアイデアも出ないだろうが、人間というのは面白いもので、少し考えるだけでもアイデアが浮かんでくる。(中略)授業で試行錯誤している過程を、周りの人同士で見せ合うことも大事。正解が1つではない授業はむしろカンニングした方がいい。カンニングすることで個人の知恵が増殖していく。

カンニングがダメな授業は、個性や能力は個人に内在するという考え方に基づく。ただ本来は、個性も才能も人間と人間の関係の中から生じるものだ。教え合い、学び合うことが重要だ。

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世の中に出ると、正解が1つであることの方が少ない

元リクルート、そして、元杉並区立和田中学校校長の藤原和博さんの記事です。今回の話は、世の中に出ると、正解が1つであることの方が少ないという事実を踏まえた上で、カンニングしろみたいな話ですよね(笑)今回の藤原さんの考え方も本当に共感します。学校生活の中では、当然上記の考え方は禁止されていますが、社会に出ればある意味当たり前の考え方の1つになるのです。(もちろん、それが全てでもないとは思いますけど)藤原さんのような教育者が現れたことで少しずつ変わってきているようではありますが、まだまだ大勢としては「答えは1つ」的な教え方をしているのではないでしょうか。受験勉強が正にその典型ですよね。その流れが変わると良いのですが…。

情報は検索エンジンで調べられてしまう。その先を考えられる教育を。

今は分からないことがあるとインターネットの検索エンジンを使って調べるのが当たり前になっていますよね。つまり、単なる情報にはそれほど価値がなくなってきていると言っても過言ではないわけです。アメリカでは数学の時間に電卓を使って良い事になっているのですが、それは「計算そのもの」は今はコンピューターが代替してくれるわけで、いかに問題の解き方に集中させるか、というような教育システムになっています。もちろん、計算力という意味では付きませんが、そのような可能性も含めて日本の教育の今後の在り方を考えていかなくてはならないのではないでしょうか。

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キヨカワ

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