夢を見つけることよりも大事なこと

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「あなたがもし、宇宙飛行士になれるチャンスがあったとしたら、なりたいと思いますか―」この質問にYESと答える方がどのくらいいらっしゃるかは分かりませんが、意外とYESと言う方は多いのではないでしょうか。もちろん、そのための訓練は大変なものになるだろうし、これほど辛いことならやらない方が良かったと思うかもしれません。でも、それも実際の訓練を受けるまでは分からないことで、そもそもその訓練を受けられる権利があるとしたらー私だったらYESと言ってしまうと思います。

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宇宙飛行士になることが夢でなかった人も宇宙飛行士になるのが夢になる!?

日本人は「夢がない人が多い」ように思えます。これは海外に行くと顕著に感じることです。彼らは夢を堂々と語り、そして逆に夢を聞かれて困る。そんな経験を多くの日本人はしているように思えます。そんな“夢がない”ように思える日本人ですが、“夢”というのが意外と身近に転がっているようにも思えてきました。その端的な例が先にお話をした“宇宙飛行士”の事例です。

どういうことかと言うと、もしあなたが本当に“宇宙飛行士”になるチャンスを目の前に提示されたとしたら、あなたの夢は“宇宙飛行士になって宇宙へ行くこと”になってしまうのではないでしょうか。もちろん、現時点で確固たる夢がある方は違うかもしれませんが、“夢がない”と思っていた人は特に、「こんなチャンスはない!」と思うような人が多くいらっしゃるような気がしてなりません。

夢に至る道筋が見えた時、人はそこに向かって努力できる

このような事実に気付いた時、“夢”を見つけること自体は実際はそれほど重要ではないかもしれないということを併せて気付きました。つまり、夢というものは実は頭のどこかでは見つかっているけれども、その夢の叶え方が今の自分からはかけ離れているがゆえに諦め、その夢を夢として捉えていないという可能性があるということです。宇宙飛行士の事例は、宇宙飛行士になれるならなりたいなと一度でも考えたことがある人は、そこに至る道筋が見えた瞬間、一気にそこに向かって努力するという状況が作られるというわけですね。

これは映画の“ビリギャル”も同じです。学年ビリのギャルが慶應を目指すという映画ですが、恐らく彼女はそれまで“慶應に入る”ということを夢とは露にも思っていなかったでしょう。ところが、とある先生に出会い、「慶應に入れるかもしれない」と彼女に思わせることができたがゆえに、彼女は努力し、結果として本当にその夢を叶えられたのだと思うのです。

夢はその人に活力を与えるだけでなく、周りの人間にも活力を与える

まとめると、多くの日本人が「夢がない」と言っているのは、本当に“夢がない”わけではなく、“夢に至る道筋が全く立っていない、自分にはできない”と思っている可能性が高いのではないかということです。誰だって何かに憧れる気持ちは持っているはずで、その気持ちをどこかで諦めさせるようなことをしている可能性はあるのではないかと思うわけです。もちろん、どれだけの道筋を見せれば当人がやる気が出るかというのはその人それぞれだとは思いますが、結局はその道筋を見せていくことこそ、これからの教育に必要なことなのではないかと思います。

夢はその人に活力を与えるだけでなく、そのに向かって努力する姿を見せることは周りの人にも活力を与えます。そのような夢を持って生きていく人を日本に増やし、日本全体を活力ある状態にしていけたらと心から思います。

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キヨカワ

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