海外への転職は難しいのか

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これからのキャリアを構築していく上で「グローバル」というものが一つのキーワードになっていることは間違いないですし、そのような方向に私自身も薦めているのですが、絶対に認識しておいた方が良い事が東洋経済で紹介されていました(記事はコチラ)。メッセージとして申し上げたいのは、こちらの記事の表題の通り、“「日本人」を武器にできない海外転職は厳しい”というものです。

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就職・転職が難しいわけではなく、給与水準を保ちながらが難しい

これまでの話と矛盾しないように改めて整理をしていきたいと思います。これまで私は、「海外こそがチャンスだ!」という類の主張を再三して参りました。その大枠の根拠となるのは、“成長市場でのビジネスの方が成功し易い”というもの。なので、“海外”と一括りには言っているものの、注目すべきは成長市場、つまり、人口が増えている場所、という意味合いにはなります。なので、アジアに注目しているというわけです。

一方で、そのような場所であっても、そうでなくても就職/転職するのは簡単なのかというと、それはまた別の話です。正確に言えば、あなたでなくても誰にでもできるような仕事であれば、職に就くことはそれほど難しいことではないかもしれません。ただし、その場合の給与水準は現地の同じ仕事をしている人と同じです(当たり前ですよね)。難しいのは、ある程度の給与水準を保ちながらの就職や転職です。同記事内で言及されているように、”Why should we hire you?”という質問に答えられなければ雇われない、というのがごくごく自然なことではあります。

「日本人」を武器にすることこそ、海外でチャンスを掴むコツ

このような前提条件の上で海外で働くには大きく3つの選択肢があると思っています。1つは、自分でビジネスを興すこと。私自身はこれをやりたいと思っていますが、中々簡単にはいかないですね。2つ目は、現地の方と同じ給与水準からのし上がっていく方法。海外にいって海外に住み続けるならばこのやり方でも問題ないと思いますが、一度日本で生活の基盤を持ってしまっている方には少々抵抗がやはりあろうかと思います。そして最後の3つ目が、「日本人」を武器にできる仕事に就く、ということです。

以前の記事でも取り上げていますが、日本の小売・飲食業のニーズはまだまだ高いです。そのような会社で求められているのは、日本人としてのおもてなしの心であったり、サービス精神だったりします。(裏事情を話すと、一度は現地の方々でオペレーションを回そうと挑戦された時期もあるようですが、トップの方が日本人である以上は日本人にマネジメントさせたいという希望が強くあるようです…)とはいえ、そのように感じられている今こそそのチャンスなのだろうとは思います。

まだ日本は他の諸外国から上に見られています。今回の小売・飲食に限ったことではないですが、そのような状況の内に海外で働くチャンスを掴むことは、長期的なキャリアを構築し、安定させられる一つの方法であることは間違いないと思います。

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キヨカワ

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