自己分析で“強み”を見つけるヒント

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○最高の成果を生み出す 6つのステップ 著:マーカス・バッキンガム

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仕事を始めたばかりのころ、私は人にインタビューをするのが好きだと気付いた。それをきっかけに、いまではプロのコーチングと呼ばれる仕事について。クライアント企業のさまざまなリーダーにインタビューをおこない、彼らの強みと弱みを明らかにし、よりすぐれた成果をあげられるよう指導に力を尽くした。財政的にも人の役に立つという点でも有益ですばらしい仕事だったが、私は徐々に意味もなく退屈していることに気付きはじめた。インタビューが好きなら、この仕事も好きなはずだ。なのにその仕事が好きではなかった。その後も決して好きにならなかった。

今でこそ認識しているが、じつは私はインタビューが好きではなかったのだ。厳密に言えば、私はインタビューが好きなのではなく、卓越した仕事をする人たちにインタビューして、彼らがすぐれている理由を見つけるのが好きなのだ。

(中略)

なぜか私が本領を発揮できるのは--もっとも意欲や創造力が湧き、気持ちが高揚し、精神が研ぎすまされ、人の役に立って革新的になれるのは--ただインタビューしているときではなく、卓越した仕事をする人と話、その要因を探っているときなのだ。それ以外のインタビューにはまったく興味が湧かない。

(本書p110)

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こちらの著者は、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」の著者になります。(勝間さんがよく薦めている本ですね。)その続編、ということで購入した本ではあったのですが、特に続編ではなかったかな、と(苦笑)とはいえ、良書だとは思ったので紹介したいと思います。

強みは特定の条件下において発揮される

引用した部分は、自分の“強み”をどう見つけるかのヒントとなる部分。人が持っている強みというのは、残念ながらどんな状況においても発揮されるものではなく、特定の条件下において発揮されるケースがほとんどです。上記で言えば、1.卓越した仕事をする人たちに、2.インタビューして、3.彼らがすぐれている理由を見つける時に彼の強みが発揮されるというもの。

この考え方は私も以前から持っていて、私の実施する自己分析セミナーのコンテンツは、マインドマップを用いて上記を発見するというものでした。そして、そういった所から出てくる条件が揃い易い環境(企業)に自分の身を置くことこそが、自分の幸せに繋がるんじゃないか、と締めくくっていたことを思い出します。

それ以外にも、自分の持っている思い込みの捨て方なんかも面白いアプローチで書いてあるので、個人的には好きな本です。この分野にご興味をお持ちの方は是非。

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キヨカワ

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