組織内で正しいことが通らない一つの理由

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○私が官僚1年目で知っておきたかったこと 著:久保田崇

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◆チームで働いていることを常に意識する◆

私の新人の頃の失敗に、自分1人の都合で一生懸命資料を作成して、それを上司にチェックをお願いしに行っても、上司はチラッと見ただけで資料の中身については何も意見を言ってくれないということがありました。それどころか、まったく違う仕事の話を延々とされたりしました。

らちがあかないので、その資料を直接、協議先の関係部署へ持っていったところ、「俺は聞いていないぞ(=事前の相談がないとは何事だ)」と言われて後回しにされ、1週間も待たされたことがありました。これは、、私が上司や関係部署を含めたチームの仲間と良好なコミュニケーションを取るということを怠っていたからです。新人当初はこのような失敗をたくさんしました。

(本書p20より)

物事の順序を無視してはいけない

これは、私自身が新卒の教育担当のとして指導していた際に非常に大事にしていた考え方の一つです。仕事というのは、どんなに正しい事でも、物事の順序を無視すると実現されないという事実をまず知ることが大事です。この点、料理に非常に似ていますね。料理の基本である「さしすせそ」ではないですが、入れる順番を間違えると悲劇が起こります(笑)

それに近しいものがこういった仕事上においても非常によく起きるのです。それは、仕事が一人で成り立っているのではなく、組織として成り立っていることに他なりません。「だったら一人で仕事をする方が良い」そういう人もいるかもしれません。ただ、仕事である以上、誰かと関わることは間違いないですし、独立等された方の方がこの事実はよりよく実感されるのではないかと思います。今の社会に所属する以上、これは付いて回る事柄だったりするのです。

暗黙のルールの存在を認め、少しずつ知っていく

こういった暗黙のルールがたくさん社会には存在しています。今回のルールもそうですが、恐らく多くのものは、頭では簡単に理解できるものですが、本当の意味で腹落ちして、それを踏まえて行動できるかどうか、というのには少々時間がかかります。とはいえ、まずはそういったことをしっかりと知ろうとすること。そういった姿勢が何よりも大事なんじゃないかと思います。

P.S.
それにしても、公務員という職業は想像以上に今回のテーマについてシビアに見られているようですね…

・上役は役職名で呼ぶ
・文章の細かい部分は、上司の好みに合わせる
・職員の年次を覚えておく

なんていう辺りは…(笑)いやいや、でも重要なことですね。

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キヨカワ

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