転職先が決まる前に辞めるのはNGか
“「辞めてから次を探す」はキケン!転落する人がやりがちなこと”というタイトルの記事で、キャリアコンサルタントの方が「仕事上でのダメな行為・意識」の格付けをしていました。個人的に異論があったので、優先順位の付け直しをしてみました。もともとの優先順位はコチラ。
<非常に問題アリ>
1. 次が決まっていないのに会社を辞めたことがある
2 .残業代をアテにする必要があるので、ムダに残業することがある
3. 遅刻が多い
4. 仕事の成果を上司にアピールするのが苦手だ<問題アリ>
5. 今の自分の待遇は、自分の実力や貢献度に見合ってないと思う
6. 転職の回数が多い
7. リストラされたことがある
8. 給料に見合った、最低限の仕事しかしないようにしている
9. 自分の仕事のスタイルを曲げたくない
10.今の時代、思うように成果があげられなくても仕方ないと思う<やや問題アリ>
11.若手が伸びたら自分が脅かされると危機感を抱いている
12.若手の育成が苦手だ
13.グチを言い合う同僚がいる
14.お人よしだ<問題ナシ>
15.転職するとき、下調べが甘かった思う
16.妥協して転職した
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下記は、私。
<非常に問題アリ>
2 .残業代をアテにする必要があるので、ムダに残業することがある
3. 遅刻が多い(病気は除く)
6. 転職の回数が多い
8. 給料に見合った、最低限の仕事しかしないようにしている
15.転職するとき、下調べが甘かった思う
<問題アリ>
1. 次が決まっていないのに会社を辞めたことがある
7. リストラされたことがある
10.今の時代、思うように成果があげられなくても仕方ないと思う
12.若手の育成が苦手だ
<やや問題アリ>
4. 仕事の成果を上司にアピールするのが苦手だ
5. 今の自分の待遇は、自分の実力や貢献度に見合ってないと思う
9. 自分の仕事のスタイルを曲げたくない
13.グチを言い合う同僚がいる
16.妥協して転職した
<問題ナシ>
11.若手が伸びたら自分が脅かされると危機感を抱いている
14.お人よしだ
優先順位というのは、何を軸とするのかによって変わってくるので、正解があるものではないと思います。が、今回の記事のコンサルタントの方が何を以ってそう仰っているか意味不明だったので改めて付けてみたわけです。私が今回軸としているのは、その原因に係る本人の起因度となります。少しずつ解説していきます。
全ての原因が本人に起因しているわけではない
まず、<非常に問題アリ>に挙げさせていただいた項目は、どれも本人に100%原因が起因しているものです。要するに、それがダメというのは情状酌量がない、という部分ですね。
次の<問題アリ>は、100%ではないものの、70~80%の原因が本人に起因しているものですね。例えば、1. 次が決まっていないのに会社を辞めたことがあるというのも、問題となるのはその辞めた後の空白期間。その期間が長くなればなるほど面接時にその期間のことを聞かれたときに苦しくなるというだけの話です。様々な理由があって、在職中に転職活動ができない人もいるわけですから、ここは100%とは言えないでしょう。
とはいえ、決まらなかったり、空白期間にダラダラしてしまいがちになるので、空白期間を作らないに越したことはないですね。また、7. リストラされたことがある、10.今の時代、思うように成果があげられなくても仕方ないと思うというのも、今の時代背景を考えれば100%本人のせい、とは言い切れないでしょう。本人が選んでその企業に入っているとはいえ、配属やその時の上司など、自分ではコントロールできない部分がある分、情状酌量はあるかなと。
あと、最後の12.若手の育成が苦手だについては、違う軸も入って<問題アリ>に入れています。これからの時代で求められるのは、システムで置き換えられないものです。教育というものは一つ、完全にシステムでは置き換えられないものの一つだと思っています。企業は仕組みで回っているものですから、その上でこの要素が叶えられない人材は厳しいですし、また、自分の知見を自分のものだけにするという話にも繋がりますから、二重で問題だと思い、この順位となっています。
<やや問題アリ>と<問題ナシ>については、たとえそう思っても、自分自身の行動の改善がなされれば良いのではないでしょうか。文句だけ言って、自分は変わらない、というのでは困りますが、これを前向きに捉えていけば良いと思う範囲の話です。
マズイと思った時に自分の行動を変えられるかどうか
長期的なキャリアを構築していく上で、大事なことの一つとしては、マズイと思った時点で自分の行動を変えるということだと思います。転職というのも行動の一つですが、そんな大きな決断をする前に、今すぐに自分で変えられることを変えてみるという意識が大事なのかなと思います。
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