転職で年収が上がるのには条件がある

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エン・ジャパンは2015年10月13日、「ミドルの転職後の年収」についてのアンケート調査結果を発表した。専門性やリーダーシップ、グローバル対応力などを持つ人材の場合、転職すると年収アップに成功することが多いと報告している。
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同調査の対象は、人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」を利用している転職コンサルタント187人。ミドル層の転職後の年収について尋ねたところ、「上がるケースが多い」(16%)、「どちらかというと上がるケースが多い」(49%)と答えた。

(参照:ミドル層の転職、7割弱が年収アップか

世の中の需要と供給をしっかりと考えた上で転職を

エンジャパンの発表ですし、これからボーナスの時期を迎えるに当たり、転職希望者を募る意味合いが大きい印象がありますね(苦笑)とはいえ、これをきっかけに転職を考えるというのも悪い話ではないかもしれません。ただ、年収が上がるから今、というような安直な考え方は辞めたほうが賢明です。これからどうキャリアを積んでいくか、ということを見据えた上で考えましょう。

どうキャリアを積んでいくかを考える上で非常に重要な指針は、需要と供給です。年収が上がる、下がる、というのは、詰まるところこの“需給”なのです。需要があり、供給の少ない職種には高い給料が支払われ、そうでない職種は下げられるという極めて単純な論理です。10年後になくなる職業~というような話を以前しておりますが、これも需給なわけですね。

実力が伴わないうちに転職回数が増えることが最も避けるべきこと

あともう一つ、キャリアを日本企業で積むか、外資も含めてか、というところも重要なファクターになろうかと思います。外資に行くつもりはない、と考えていらっしゃるならば、転職の回数は抑えた方が良いでしょう。良くも悪くも、出来る限り長く働いて欲しいし、転職が多い人は信用置けない、というのが多くの日本企業です。逆に、外資の場合は完全に実力が試されます。転職が多くても実力が認められれば採用されるケースは多いですが、逆に実力がないと判断されればリリースされます。(最近は外資でも日本企業化している会社も多いようです。そこは受験段階で見極めたいですね)

問題なのは、これらのスタンスが決まらず、実力が伴わないうちに転職回数が増えてしまうことです。もちろん、やってみないと分からないことはあると思います。しかし、回数が増えてからだと非常に厳しい状況になってしまいます。そういった“暗黙のルール”を認識しつつ、どうキャリアを積んでいくかを考えてみることは非常に有意義なことかと思いますよ。

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キヨカワ

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