働きながら起業するか、会社を辞めてから起業するか

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起業するなら会社を辞めてからにするか、それとも会社で働きながら起業するか。起業 しようかどうか迷っている方がこんなようなことを 悩んでいるようです。こう言うと何なのですが、起業することと会社を辞めるか、働き続けるかということは実はあまり関係がない話だったりします。それも手伝って、そんな質問を経営者にすると「そう考えるなら起業しない方が良いよ」と言われてしまいます。

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単にビジネスをする程度のことなら、なぜ今やっていないのか

経営者が「そう考えるなら起業しない方が良いよ」という言葉の裏側にあるものは、ただ単に「覚悟がない人間は起業するな」という話では実はありません(そういう方も中にはいらっしゃるかもしれませんが)。よくよく考えていただきたいのですが、起業をするかどうかということと、会社を辞めるかどうかということについては並列で考えない方が良いことではあります。

まず、起業するかどうかという点について。この“起業”という言葉がどんな定義なのかにもよります。例えば、“起業”の定義が、“法人を登記する”ということならば、「まずは個人でビジネスをして1,000万以上の売上(税金的に)になりそうになってからでも遅くないよ」と、そんなアドバイスがもらえるかもしれません。また、法人を登記するというところまでいかないような“ビジネスをする”程度の軽いものであれば、「なぜ、やらないの?」と経営者は思うわけです。

会社を辞めるかどうかは、それで生きていけるかどうか

そして、会社を辞めるかどうかという点については、会社を辞めてもしばらくは無収入でも生活できるだけの資産があるとか、継続的に収入を得られる自信があるなら辞めればいいし、そうでないなら辞めるべきではないでしょう。結局この会社を辞めるかどうかというのは、自分自身が生活していけるかどうかという話になるので、起業するかどうかという側面には(もちろんそこから収入を得たいということはあるのだと思いますが)あまり関係がないはずです。

このような関係性を見ていると、会社を辞めて起業するか、それとも働きながら起業するかを迷っているということは、そもそも起業して生活していける自信がない(又は不確か)=起業しない方が良いのでは?となるわけです。どんな経営者も不確かなことに人生を賭けたりしません。本気で起業する気があるならば、上記のような質問は出る暇もなく、とりあえずビジネスを始めてみようと思うはずだと。小さいビジネスであれば誰でも簡単にできる時代ですからね。

少しでも起業したいと思うなら、まず動くこと

世の中にかなりの数、「将来起業したい」と言っている人が多いように思います。でも、恐らくその90%の人は何もやらないんだろうなとも思います。「将来起業したい」の“将来”とはいつなのでしょう?なぜ、“今”ではなくわざわざ“将来”に延ばす必要があるのでしょう?会社で副業が認められていないから?もちろん、それは多くの場合認められていません。でも、売上が20万円を超えなければ確定申告をする必要さえありませんし、20万円も稼げなければ起業というところまでは当然行かないわけです。副業が禁止されているというのを言い訳にしているようにどうしても聞こえてしまいます。

そういえば、ロート製薬が正社員の副業を認める制度を作ったようです。副業によって会社の枠を超えて技能や人脈を持ち帰ってもらうということが目的のようですが、従業員自身のリスクヘッジという意味合いでも非常に良いことだとおもっています。これからの時代は一つの会社にだけコミットするということにはならないような気がしてなりません。このロート製薬の事例が”起業”を認めているのかどうかは分かりませんが、起業しようと少しでも考えているならば、とりあえずやってみることが大事なのではないかなと思います。

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キヨカワ

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