大阪市立中学校長の「女性は2人以上生むことが大切」発言について

Pocket

大阪市立の中学校の校長先生の「女性は2人以上生むことが大切」発言が未だに波紋を呼んでいるようですね。これも完全にマスコミが視聴率のために仕組んでいるように思えてならないところはあるのですが、この手の話で今回のような校長先生のような意見が否定されがちな世の中になりつつあることにも少々危機感を覚えるところではあります。

28b650bc755a534793915852bcfedd8e_s

個人の自由と社会に生かされているという事実

「男だろうと女だろうと、人生の大切な選択を他人に決められるべきではないと思う」と、その話を聞いていた中学2年生の生徒が話をしていたのだといいます。人生の大切な選択ー子どもを生むことーを他人に決められるべきではないというのはその通りだとは思うし、強制されるものでも当然ない。どのような人生を歩むかということは、他でもなく自分が決めるべきことであるとは思っています。

一方で、私たちは“社会”というものに“生かされている存在”でもあると思っています。この社会がなければ日々の生活を普通に送ることさえもままならないという事実があり、その社会の基盤になっているのは“人”だと思います。また、私たち一人ひとりが今こうして生を受け、人としての活動ができていることは私たちの両親が存在していたからであり、その存在なしには存在し得なかった存在であることも忘れてはならないポイントではないでしょうか。

「社会のことなんか知ったこっちゃない」と思う人が増えれば未来は暗い

「子どもを2人以上生むことが大切」とまで中学校の校長先生が言い切ることが正しかったかどうかは分かりません。ただ、教育上何らかの形で、個人が自由に活動できることは、それを支える社会があるからこそであることを伝えなくてはならないのではないかと思うわけです。「社会のことなんか知ったこっちゃない」と言い切る人が増えてしまうとすれば、その社会の未来は暗いと言わざるを得ません。それにそんな社会にあなた自身も住みたいと思うでしょうか。

もちろん、これらの事実を認識した上でどのように行動するかは個人の自由だとも思います。ただ、その“個人の自由”を当たり前のものだとか、当然のものだとかと勘違いしているのであれば、それは違うのではないでしょうか。本当の意味で自由を追求したいのであれば、いわゆる“社会”と呼ばれるものに所属しないでいた方が良いでしょう。それは多くの人は絶対にできないことだとも思いますが。

普通に生活が送れることは社会があるから。その社会を当たり前とせず、感謝し、支えていく必要が私たちにはあるように思えてなりません。

スポンサーリンク


キヨカワ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする