こんなマネージャーは失格だ①

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昨日は新入社員を受け入れるに当たっての心構え的な話をしましたが、この機に改めて、既存メンバーに対してのマネジメントについても考えてみるのも良い機会になろうかと思います。昨日の“はじめが肝心”というポイントはとうに過ぎている既存メンバーかとは思いますが、彼ら彼女らとどの程度“信頼関係”が築けているでしょうか。本日はその辺りの話をしていこうと思います。

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慣れないうちは仕事と人のマネジメントを分けて考える

マネジメントと一口に言っても、大きく分けて2つの意味合いがマネジメントにはあると思っています。1つは仕事そのものをマネジメントをする側面で、もう1つが人をマネジメントする側面です。プロジェクトマネジメントやタスクマネジメントという言葉がありますが、どちらかと言うと前者の意味合いが強い印象があります。もちろん、それらを語る上で“人”という側面は切っても切り離せないのでひとまとめになっているケースが多いように思えますが、マネジメントに慣れないうちはそれぞれを多少なりとも切り離して考えていく必要があるように思えます。

さて、そのような“マネジメント”の中で本日は“人”に関するマネジメントにフォーカスしたいのですが、その肝となるポイントは言うまでもなく“信頼関係”です。この信頼関係がどの程度構築できているかによって、そのチームの成否が問われると言っても過言ではないでしょう。ただ、その“信頼関係の構築”が重要であることはさることながら、まずは“現状認識”をすることから始めていく必要があろうかと思います。

信頼関係がどの程度構築できているかの現状認識

その現状認識を進める上で、まずは下記の質問にお答えください。

1.会社から求められる目標を達成できるチームである □YES □NO
2.チームメンバー一人ひとりと信頼関係が築けている □YES □NO
3.チームメンバー一人ひとりとのコミュニケーションは十分取れている □YES □NO

いかがでしょうか。非常に簡易な質問ではありますが、この質問によってある程度“信頼関係”に関する現状認識ができるようになります。上記の答えに対して全て「YES」という答えが返ってくるのであれば、“信頼関係”という側面においてはさほど問題がないかもしれません。あとは、その答えに信憑性を持たせるためにチームメンバーに同じ質問をしてみると良いでしょう。問題となるのは上記いずれかに「NO」が付いた場合となります。

コミュニケーションが取れないマネージャーは存在価値なし

まず、1に「NO」が付いた場合。問題になると申し上げておきながら何ですが、この設問単独では実は判断ができないところではあります。チームメンバー間で信頼関係がしっかりあったとしても、会社から無理難題を突きつけられている可能性も当然あるためです。また、3が「NO」で2が「YES」にはなり得ません。コミュニケーションが十分取れていない現状がありながら、信頼関係が築けているというように感じるのは、多くの場合“勘違い”であると思います。コミュニケーションを取り続けることこそ“信頼関係”を維持し発展させれる最も大きなポイントであり、そのポイントを外して信頼関係が築けているとしたら、何か特殊な事情があるに違いありません。

そして、その3が「NO」にもかかわらず、1で「YES」と答えられている場合、それはあなた自身がマネジメントせずとも結果が出せてしまうチームだということです。厳しい言い方をすれば、あなた自身がマネージャーをしている意味はないと思っていただいた方が良いでしょう。詰まるところ、マネージャーがマネージャーとしての役割をきちんと果たせているかどうかというのは、上記の3に「YES」が付くかどうか。たとえ1、2に「YES」が付いていても、3が「NO」ならマネージャー失格というわけです。

少し長くなってきたので本日はここまで。明日、コミュニケーションが取れていない代表的な症状を紹介すると共に、具体的な対策について記載していこうと思います。

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キヨカワ

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