企業選びの軸が“働く社員”の方へ

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「私は“何をするか”より“誰と働くか”ということを重視しておりまして、特に業種等は絞っておりません。なので、仕事内容よりも社風やそこで働いている社員ひいては社長がどんな方なのか、ということを見るようにしています。」

こういったことを面接でたまに聞きます。気持ちは非常に分かりますし、社会人になっても「うんうん、そうだよね」と思っている方もいらっしゃるかと思います。ただ、現実的に自分の好きな人たちだけで固めて仕事ができるかというと、難しいというのが現実かと思います。

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企業規模が大きくなればなるほど一緒に働ける人は選べない

実は、企業の規模が大きくなればなるほど、その傾向は顕著になる、という事実があることをご存知でしょうか。少し考えれば分かることですが、企業が大きくなればなるほど、その企業で働く方々の価値観は多様化します。多様化すればするほど、自分の価値観と合う人は必然的に少なくなります。(同じ企業でも隣の部署とカラーが違う、というのはこういったところから出てくるわけです)

逆に言えば、本当に自分と同じような価値観を持って働きたいと思っているのであれば、自分の価値観と合う中小企業を見つけた方が希望は叶え易いわけです。もっと言えば、個人事業に近い形になればなるほど、自分自身がコントロールできる範囲は広くなるので、好きな人たちだけで仕事をしたい人は独立すればその願いは叶うわけです。(もちろん、それで収益を上げられるかはまた別問題ですが)

とまあ、そのような事実ベースのことはさておき、たとえ自分と価値観が合わない人と仕事をしなくてはならない際に意識したら良いんじゃないかと思うことを今日は共有しようと思います。

価値観が違う人と死刑制度の是非の答えを出すには

それは、仕事の目的を共有するということです。どんな仕事も一人で完結しないと思うのですが、それぞれの仕事において、最も達成したいことは何なのか、ということをお互いに握ることが本当に大事です。分かりやすいか分かりませんがこんな事例をもとに少し考えてみましょう。

「死刑制度について賛成か反対か、メンバーで総意を取って下さい」さて、こんな場合、あなたならどうしますか。














いかがでしょうか。そのメンバーは何人いるかは分かりませんが、そのメンバーが多くなればなるほど総意は取りにくくなるでしょう。この事例において、総意を取るためには一人ひとりの価値観を聞いてしまうと「絶対にまとまらない」ということは想像に難くないと思います。では、どうするのか。

なぜその議論をするのか、議論を通じて何を達成したいのか

それこそ、この議論の目的を共有するということが大事なわけです。突然この議論が会社の中で起こることはないと思いますが、会社で起こる議論には必ず“背景”があるはずです。なぜ、その議論をしなくてはならないのか、その議論を通じて何を達成したいのか。その目的が明確になってこそ、はじめて議論が前に進むはずなのです。社会人は“結果を出す”ことが使命です。どんな“結果を出すべきなのか”ということをお互いに考えることができれば、価値観がたとえ違っても良い仕事はできるのかなと思います。

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キヨカワ

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