長谷川豊氏の少子化の原因考察について

公開日: : 最終更新日:2016/03/01 6.価値観・世界観について

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“日本女性の3歩下がってついていく”という言葉、みなさんもどこかで聞いたことがあると思います。それは“男性を立てられる、控えめで従順な女性”というような意味合いで使われ、今の時代にそんなことを言ったら「男女差別だ」と言われそうな言葉の一つではあります。しかい、その言葉の本当の意味は、男性が女性の前に立ち、「何かあった時にお前だけでも逃げろ」という意味合いだそう。そう捉えると、この言葉の印象は変わってくる人もいるかもしれません。

奉仕の精神の否定が少子化の原因!?

上記の話は「激論!長谷川豊の本気論、本音論TV」という長谷川豊氏の番組での一幕です。今回が初回だったようで、テーマは“少子化”。同氏が言うには、少子化の原因は、戦後の教育で“奉仕の精神を否定されたこと”だという。要するに、上述したような“自分の身を呈してでも誰か(何か)を守る”というような精神が否定されてきたことから、そのような精神を持った男性が減り、そんな男性に惹かれる女性も減った当然の結果というような論理でした。もちろん、まだまだ検証しなくてはならないポイントはありそうですが、この話そのものに対して完全に否定することもできないのは事実としてあるように思えます。

“自分の身を呈してでも誰か(何か)を守る”という精神が否定は、戦後GHQによる“日本に二度と戦争をさせないための改革の一つ”です。データが残っているわけではないので想像にしかなりませんが、特攻隊などが成り立ったのは「お国のため」と心から思うことができたからこそなのだろうと思いますし、上述したような事実があれば、その精神は昔から培われてきたものなのかもしれません。そして、その改革の結果を端的に表しているのが下記の図になろうかと思います。

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自立することが当然と捉える世の中

もちろん、“誰か(何か)を身を呈してでも守る”=“国のために戦争をする”とは繋がらない部分もあるので、一概には言えません。ただ、私の個人的な事実として、この結果に「さすが、二度と戦争を起こさないと決めた国だ」と思う反面、日本という国にそれほど“愛国心”を持っていないということに気付くだけでなく、誰か(何か)のために自分の身を呈するという気持ちも結婚するまでは相当薄かったことを記憶しています。全ての人がそうとはもちろん言えませんが、個人としては非常に納得感のある繋がりではあったりするのです。

また、昨今のテクノロジー等の進歩により、より“誰か(何か)を身を呈してでも守る”ということが必要がない時代に間違いなくなってきています。一生独身でもさほど困らない生活環境が整ってきていますし、(昔と比べれば)女性も社会進出しやすくなりました。一人ひとりが自立し、誰か他の人に依存しなくても良い社会システムが整いつつあると言っても良いでしょう。教育とテクノロジー等の進歩により、より“自分”だけにフォーカスし、“自分が自立することが最も尊い”ことであり、それが当然かのように捉える世の中が作られてきているような気がしてなりません。

今の社会(仕事)に対しての感謝の念の欠如

“自分が自立することが最も尊い”ことの何が悪いのか。そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そう考えてしまうこと自体が恐ろしい気がしています。そもそも“自分が自立する”ということは実は幻想です。必ずそこには“社会”があり、その“社会”というものがあるからこそ、“自立しているように感じる”だけです。あなた自身が存在しているのはあなたのご両親が存在したからであり、そのご両親も社会に生かされてきているからこそ、あなたを生み出すことができたわけです。そして、あなた自身もその社会に生かされています。

その社会がどのように成り立っているのかというと、“自分以外の人のために何かをする”ということで成り立っていると思っています。それが仕事なのだと思います。単に目の前のタスクをこなすというようなことになっているのも、“自分以外の人のために何かをする”という意識がないからなのではないでしょうか。それが意図せずともある程度作り出せるシステムに乗っかっているだけ、そんなような状態の人が多いように思えてなりませんし、だからこそ社会というものに対してや仕事というものに対して感謝するという意識が薄いように思えてなりません。

少子化を認めることは、日本の衰退を許容すること

話を少し戻しますが、“少子化”の原因となっているのが、“自分”というものにフォーカスされていることによるものである可能性が高いのではないかということです。それがもし“教育”なり、“テクノロジーの進歩”なりで冗長されているのだとしたら、そこを認識しない人が増えるとどうなるか。当然、“少子化”が進み、今の社会が保たれなくなるでしょう(そう考えると、そのようにして起こる“少子化”は、もしかするとこの社会を壊すためのメカニズムなのかもしれません)。

そもそも“少子化”がなぜ悪いか。今日そのことについて深く言及するつもりはありませんが、有史上、人口が減った国が繁栄したことはないそうです。もし、今の日本を繁栄させたい、もっと言えば、今の日本の状態を維持したいと思うのであれば、人口減は間違いなくマイナス要素になるわけです。少子化を認めることは、今の日本の状態を維持できなくなっても良いこととイコールであることを、改めて指摘しておきたいと思います。

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