ベアーズ執行役員のエントリーに思うこと
家事代行サービスのベアーズの執行役員の方が実名で書かれた“女性に読んでほしくない女性のマネジメントについて”というエントリーが炎上していますね。エントリーそのものの内容については何とも申し上げませんが、“女性は~”という女性を一括りにするような発言そのものがそもそも差別的な発言になるでしょうね(特にその内容がマイナスに受け取られるものであれば尚更)。
「日本人はみんなメガネとカメラ」と言われて思うこと
「日本人ってみんなメガネかけて、カメラを首からぶら下げているよね。なんで君はメガネじゃなくて、カメラを首からぶら下げていないの?」私が留学していたとき、こんなことを現地の学生から言われたことを覚えています。この発言は純粋な疑問をぶつけてきた…のであれば良かったのですが、残念ながら“からかい”のニュアンスで何度も言われたことではあります。私がある意味現地で“差別”を感じた瞬間でした。
もちろん、この程度を差別とは言わないかもしれません。ただ、パワハラ、セクハラと同じような定義で言うならば、「その人がそう思った時点でパワハラであり、セクハラ」なわけで、当時の自分にはその発言はもとより、彼らの言動すべて含めて全てが差別的な言動に映っていたことを記憶しています。
一方で、ステレオタイプを持たれる要因は存在する
それはさておき、上記の発言がなぜ差別的な発言に聞こえるかということを改めて検証してみたいと思います。「日本人はみんなメガネをかけて、カメラを首からぶら下げている」この状況を思い浮かべてもらえると分かると思うのですが、あまり格好のいいものではないようにやはり感じます。そういった格好のいいものではない状態=日本人全員という構図に腹が立つわけです。「日本人のこともろくに知らないくせに!」と思わず言いたくなる、そんな衝動に駆られたことを覚えています。
一方で、そのようなステレオタイプを持たれる要因になっていることも事実として存在するわけです。もしかすると、そのような様子が海外のメディア等に取り上げられ、それを見た現地の方々が口々に言うようになってしまったということは大いに考えられます。
マネジメントはあくまで個々のメンバーを見る
今回の女性のマネジメントに関するエントリーも全く同じ構造で、女性は~という表現をしたため、口だけで責任を負わないとか、エントリーで言っていたことを女性が全員そうだと捉えられてしまい、大炎上するということに至っているのだとは思います。全ての女性が全く同じであるとは限らないし、個々の女性の特性を完全に軽視した発言になるわけです。ただ、これも先の事例同様、そのように思わせている要因があるということも事実としてあろうかとも思います。
とはいえ、マネジメントは個々のメンバーの特性に合わせて変えていく必要は絶対的にあろうかとは思います。それは男女の差ではなく、あくまで個々の差によってです。それを男性、女性というようなくくり方をしてしまうから話がややこしくなるような気がしてなりません。
“マネジメントは個々のメンバーを見る”ということを改めて認識することから始めるべきではないでしょうか。
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