未経験者が教える立場にいる異常

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世の中には転職をしたことがないのに転職のアドバイスをしたり、結婚をしたことのない人が結婚のアドバイスをしたり、英語をネイティブスピーカーと話す経験が乏しい人が英語を教えていたりします。これらの事象については以前からかなりの違和感を覚えていたのですが、あまりにも普通に行われていることや、自分の知らないところで行われていたのでそこまで気にならなかったのですが、いざ同じ教壇に立ってみるとそのマズさは想像以上でした。

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経験者のアドバイスは絶対ではないが、未経験者よりは確実に重い

「どんな人と結婚したらいいでしょうか?」もし、こんな相談を友達からされたとしたらどう答えるでしょう。例えば、「優しい人がいいよ」なんていうアドバイスをされたとしましょう。同じ「優しい人がいいよ」という答えをしていたとしても、その意味合いは結婚を経験している人とそうでない人では、その重みが違うことは感覚的に分かるでしょう。もっと言えば、「なぜ、優しい人が良いと思いますか」という突っ込んだ質問に、自身の経験談を持って話すことができるのが“経験者”であり、そこに明確に答えられないのが“未経験者”なのです。

誤解していただきたくないのは、たとえ“経験者”であったとしてもその“経験”が絶対的なものではありません。あくまで一経験者としての意見であり、それが必ずしも質問者にフィットする(その人の状況等にもよりますので)とは限らないわけです。もちろん、それは間違いなくそうなのですが、それを差し引いたとしても“未経験者”が言う言葉と比較すれば、その重さは比較になりません。

経験者を装う理論武装した未経験者がたくさんいる

ところが、先に申し上げている通り、たとえ“未経験”であっても、さも“経験者”であるかのように振る舞い、アドバイスをするような輩がたくさんいます。もちろん、そのような方々は様々な理論武装をしているので、一見“未経験者”には見えません。ところが、少し蓋を開けてみると「んん~???」と思うような発言を連発しているわけです。それを私が知らないところでやっているならばともかく、目の前でやってしまわれるものですから、さすがに止めざるを得ません。

しかし、それらのやり取りは残念なことに受講者に対しては不信感を与えかねないやり取りになってしまいます。この人は大丈夫なのか、と。本当は大丈夫ではないのですが(苦笑)、少なからずその場を成り立たせるには、たとえ“未経験者”であっても立てなくてはならなくてはならないし、あまりにそこを詰めすぎると、その“未経験者”の方を怒らせることにも繋がるわけです(面倒くさい!)。

このような被害に遭わないためには自己防衛しかない

このような経験をして、今まで見過ごしてきた“未経験者”が“経験者”のように振る舞い教えるという行為はやっぱりダメだということを痛感します。それは一重に受講生が不幸です。しかし、そのような行為はこれからも残念ながら続いていくことになるでしょう。そうなると、自己防衛するしかありません。「この人は本当に経験者で信頼に足る人なのか」そのような視点でしっかりと見極めていく必要があるように思えます。

本来はあってはならないことのように思えるこのような話。たくさんあるので是非ご注意を。

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キヨカワ

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