公務員試験・就職浪人を考える前に
「ねえねえ、明日合コンがあるんだけど、来ない?」ある日、あなたはこんな誘いを受けました。そもそもそれほど合コンが好きではないし、そもそもお金もない。しかも今は就職活動真っ只中。合コンなんかに行っている場合ではない。「ごめん、就活で忙しくて…」ともっともらしい理由で断るあなた。その夜、パソコンを開くと例の如くメールが届いている。お祈りメールだ。…このメールは本当に自己否定される気分になる。「就職浪人しようかな・・・」そんなことを思う今日この頃。
なんていう人、いませんか?先日リクルートキャリアが発表した記事によると、この9月1日時点で内定が出ている人の割合は78.0%。今年は就活解禁日の時期が後ろ倒しにされたため、純粋にこれまでと比較はできませんが、昨年とほぼ同じ水準、という話にはなっているようです。
リスク回避しているつもりが、違うリスクを背負う結果に
と、そんな話はさておき、就活が上手くいかない時に考えてしまいがちなのが、公務員、専門学校への進学、大学院への進学などではないでしょうか。これらの選択肢を否定するつもりはもちろんありません。ただ、そういった選択をすることによるリスクというものをあまり認識せず、安易に選んでしまっている人も多い印象があります。
例えば公務員の場合。公務員試験というものがあり、多くの人はダブルスクールをして試験に臨みます。…いったいいくらかかるんでしょうね?しかも、当たり前ですが、その金額をかけたところで合格できるかは自分次第。仮に50%の確率で合格できるとしても、50%の確率で落ちます。期待値で計算すると、仮にダブルスクールに50万かかったとすると、25万円のリスクを孕んでいることになります。しかも、初年度で合格しなければ1年間という時間もロスすることに。
選ばなかったことのリスクの検証をしておく必要がある
それにひきかえ、冒頭の“合コン”。リスクとしては、飲み会代の5000円程度、時間にすれば数時間のロスです。でも、場合によってはそこで運命の人に出会えるかもしれない、なんていうオマケ付(笑)今日は何が言いたいかと言うと、“合コンのリスク”と、いきなり“公務員を目指すというリスク”をきちんとリスク比較して欲しいということ。
もちろん、“合コン”というのは少々偏った話かもしれませんので微妙なたとえかもしれません。しかし、“リスク”を取りなれていない人は、こういった感覚がまるでない。「その“リスク”は取るべきじゃないでしょう」という“リスク”を平気で取ってしまう。リスクを取らないことが最大のリスク。小さな“負け”なら良いんです。大きく負けなければ、やり直しはいくらでもきく。いかに小さな“リスク”を負い、“リスク”というものに慣れていくか。そんなことが求められる時代なのではないかと思う今日この頃です。
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