本番の面接で離職率の質問を聞いてはいけない

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面接をしていると、離職率に関する質問を受けることがあります。ブラック企業という言葉が流行っているせいか、離職率が高い会社を回避したい、という思いからこのような質問をされるのだと思いますが、「この離職率という言葉をあなたの中で定義できていますか?」ということを一旦考えて欲しいです。

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率という名が付くものは分子と分母がある

離職率、という言葉だけに限りませんが、“率”と付く名のものは、分母と分子が存在するわけです。そう、あなたの言う離職率は、何が分子で何が分母なのかというところが不明確である可能性が高いです。wikiで「離職率」を調べると、

ひとつの企業に注目する場合の離職率は、ある時点でその企業に雇用されている労働者のうち、一定期間の間に雇用関係を解消し、職を離れた者の比率、と捉えられる。起算日(期首など)から、一定期間(例えば、1年間)の離職者数を、起算日における在職者数で叙するのが一般的な方法であるが、新入社員について3年間程度の期間で離職率を求めたり、中途入社した者について、それぞれの入職の時点を起算日として計算することもよくある。また、分母についても、期中に入職してすぐに離職する者の存在を考慮して、期首雇用者数に期中入職者数を加算する方法や、期首と期末の雇用者数の平均値を用いる方法もある。

とあります。恐らく、下線を引いた箇所あたりが新卒の方が聞きたい部分なのだと思いますが、企業によって出し方は違うし、新卒の定着は良いけれども中途の定着が悪いという会社もあり、何のために離職率を聞きたいのか、という目的によって聞き方は変わるわけです。…と長々と書いてきましたが、そもそも離職率を面接という場で面接官に聞くべきではないと思っています。

少なくとも離職率の話は本番の面接で聞く質問ではない

離職率を質問として挙げる時点で、「辛かったらすぐ辞める人材なのか」と思われかねません。なぜなら、辞めるか辞めないかは、自分次第だからです。離職率を気にするな、とは言いません。聞きたければ選考フロー外で聞くべきでしょう。ただ、面接という場は、あなたの合否を決める場なのですから、そんなところで弱みを見せる必要はないはずです。

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キヨカワ

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