「好き」を仕事にすべきか否か
“好き”を仕事にすべきか否か
「“好き”を仕事にすべきか否か」。今日はこのテーマについて話をしていきます。多くの方は、「そりゃあ“好き”を仕事にできれば良いけれども、現実はそうはいかないよね。」と仰るのではないでしょうか。(ネット等で調べてみると、賛否両論ありますし。)僕からすると、「好き」を仕事にしない、ということが支持される理由が全く分からなかったのですが、ネット等をよく読んでみると、こんなことが理由として挙げられていました。
・あなたが好きな仕事に必ずしも就けるとは限らない
(あなた好きな仕事は他の多くの人も就きたいと思っていることが多い。Ex:芸能人など)
・好きな仕事についても、そこでパフォーマンスが上げられるとは限らない
(だから、これが否定されると、自分が否定された気分になる)
・オンとオフの切り替えが出来なくなる
(そうするとワーカホリックになる) などなど。
ふむふむ。こう読むと、「なるほどねー」と思える部分もなきにしもあらずですが、それでもなお僕は、“好き”を仕事に派(笑)です。その理由、というか、そもそも“好き”という言葉の定義が違うことが前提になりますが。上記でいう“好き”な仕事とは、何の仕事をするかの「WHAT」の部分だけにフォーカスした“好き”ですよね。要するに、好きな「事」が出来る仕事に就きなさい、のような。サッカーが好きだからサッカー選手になりたい、歌が好きだから歌手になりたい、絵を描くのが好きだからデザイナーになりたい。そんな感じでしょう。
どんな働き方(物事の進め方)が好きかと捉える
僕が言う「好き」の定義は若干違い、もう少し広い定義です。つまり、「WHAT」はもとより、「WHO」、「WHERE」、「WHEN」などの【働き方(物事の進め方)】という部分に「好き」を感じることが大切だ、ということを提唱したいのです。「WHO」は、誰と仕事をするのが好きですかはてなマークそれとも一人で仕事をするのが好きですか?「WHERE」は、自分が集団の中にいる時、どんな立ち位置に居るのが好きですか?リーダーですか?それとも、サポート役でしょうか?はたまた、尊敬する先輩の居る中ついて行くような関係でしょうか?「WHEN」は、どんな瞬間が好きですか?良い結果が出た時でしょうか?それとも、みんなが一体感を持って仕事が出来ている時でしょうか?これらの要素が満たされていることも、仕事を「好き」と言うためにはかなり必要な要素なんだと思います。
例えば、サッカーが好きな男性がいたとしましょう。彼は念願のサッカー選手になれたとします。彼の持ち味は自分自身の個人技。そんな彼が入団したチームが「個人技を一切許さず、連携プレーしかやらせない」、そんなチームだったらどうでしょう。きっと彼はサッカーがつまらなくなるでしょう。つまり、たとえ自分が「好きな事」を仕事にしても、必ずしも幸せになれるとは限らないのです。
逆に、彼がサッカー選手になれず、ある企業に入社することになったとします。そこでは、彼が(自己分析によって出てきた)得意とする分野を、彼に個人でどんどん動いていかせることが許される環境があったとします。結果はどうでしょう?もちろん一概には言えませんが、モチベーション高く働くことが出来る可能性は高いです。なぜなら、人は最終的に、「誰かに評価されたい、認められたい」と思っている生き物だからです。
自分の好きな物事の進め方が高いパフォーマンスを上げる秘訣
人は、仕事にせよ、趣味にせよ、自分の好きな物事の進め方を持っています。人は無意識の内に、過去の成功体験を繰り返そうとします。その進め方をすれば、成功し易い、評価され易いと思うのでしょう。だから、自分の強みが生かせて、自分の好きな物事の進め方が出来る仕事に就くと、高いパフォーマンスを上げられる可能性が高まるのです。
まとめると、確かに「好きな事」を仕事にするのは難しいかもしれません。ただ、仕事を自分の「好きな進め方」でやれる仕事に就くことは、それほど難しいことではありません。ほとんどの人は週5日で働く訳ですから、モチベーションが高い状態で働けることがいかに幸せか、そういった意味でやはり、「好き」を仕事にすることは譲れません。
P.S.
もっと言えば、その“好き”と思えることを増やしていくことができたら尚良いですよね。そのためにはいろんなことに興味を持って、いろんなことに挑戦してみる。すると思わぬところで新しい自分に出会えたりするわけです。同じことをしていても、5W1Hの何かが変わると、捉え方が変わったりするので、そのあたりも考えてみると面白いと思います。
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