英会話スクールで英語が喋れるようにならない理由

公開日: : 最終更新日:2015/12/23 6.価値観・世界観について

Pocket

“PDCA”この言葉は、多くの方が聞いた事のある言葉だと思います。念のため“PDCA”というものをWikipediaからひっぱってくると、こういうことだそうです。

事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。

まあ、物事をより良くしていく方法論、ということですね。今回言及したいのは、この“PDCA”、多くの人が言葉自体は知っているものの、あまり自分自身に対しては意識がされていないようにも思えるので、そういったところを意識するために押さえておきたいことを書きたいと思います。

6efa091b8b90e17543507c158bb227ac_s

自転車が乗れるようになったプロセスは…

ところで、皆さんは、自転車が乗れるようになったプロセスを覚えていますか?もちろん、正確には覚えていないと思いますが、とりあえず一度もこけずに乗れた、という人は恐らくそれほどいないのではないかと思います。また、ちょっと考えていただきたいのが、自転車って、多くの人が難なく乗れているように思えますが、あれ、結構難しいはずですよね。それにもかかわらず、ほとんどの人がいとも簡単に乗れる。これ、実はものすごいことです。

なぜ、自転車を乗れるようになれたのか。これこそ、冒頭の“PDCA”があるからに他なりません。恐らく、P:他の人が乗っているものを見て、ああいう風に乗ろうと思う、D:乗ってみる、C:こける(笑)、A:なんでこけたのかを考え、次に繋げるというプロセスを踏んで、何度も何度もこけて(笑)、最終的に乗れる、というところに至るのだと思います。

英会話スクールに行って英会話ができるようになった人がいないのは…

さて、今回はこの自転車の乗れるまでのプロセスをお話しましたが、基本的に全ての事象、物事に対して、このプロセスは当てはまるはずです。しかし、残念ながら自転車以外の多くの事々については、自転車ほど多くの人が出来ない人が多いと言えるのではないでしょうか。もちろん、その物事をどれだけ本気で出来るようになりたいか、なんていう度合いにもよると思いますが、そういったところに対する本気度がある程度あるような分野でも、難しいことがあります。

例えば、英会話。今、また英会話ブームが来ているのか、どこの教室も広告にお金を使っていますよね。また、英語を改めて始めた、という人も少なくありません。ところが、一向に「英会話が出来るようになった!」と聞くことはありません。なぜでしょうか?














違いの一つはPDCAの回数及び頻度

いかがでしょう。順を追って、PDCAサイクルに当てはめていきましょう。P:英会話を学ぼうと、英会話教室に通おうと考える、D:英会話教室に通い、個人レッスンで外国人と話す、C:外国人の先生から違う所を指摘をしてもらう、A:それを直して次に臨む。こんな感じですかね。本来であれば、これで上達していくはずなのですが、上達をあまり実感できない、いつまでも喋れる気がしないのはなぜなのでしょうか。

さて、ここから解説に入ります。上記の英会話教室ですが、英会話を上達させる上では、2つ大きな問題があると思っています。1つは、PDCAの回数及び頻度です。多くの英会話教室の場合、恐らくレッスンは週1、多くとも週2くらいでしょうか。翻って、自転車。どのくらいの頻度で、どのくらいの時間、そのためにかけましたか?その当時は当然時間的な余裕もあったと思いますが、英会話とは比べられない程の時間と頻度があったと思います。また、それが非常に短期間で行われるので、忘れにくいという側面も見逃せません。これがまず大きな差の1つ。

もう一つの大きな違いはPDCAのCの質の差

そしてもう1つ、それは、Cの質の差です。Cとは、PDCAのCheckの部分のこと。英会話教室で言う所の、「C:外国人の先生から違う所を指摘をしてもらう」という部分です。なぜ、このCがダメなのか。英会話スクールの先生には、いくつかの欠点があります。まず、「発音がきれい過ぎる」ということ。発音がきれいな先生から学びたい!ともちろん、多くの人が思いますし、私もそう思います。けれども、これがまず、海外に行っても喋れない原因の一つに間違いなくなっています。なぜか、はもうお分かりかと思いますが、残念ながら海外の現地ではそんなにキレイな英語を喋ってくれる人は非常にまれなのです。ゆえに、向こうが言っていることが分からない、結果として喋れない。そんなことが起こっている訳ですね。

また、もう1つの欠点として、「大したことでもないのに褒められ、出来た気になる」ということ。もちろん、褒めて伸びるタイプ、と言いたい人は多いと思いますが、この「褒め」は、物事を「続ける」原動力にはなるものの、伸びる要素にはあまりならないと個人的には思っています。(もちろん、「続ける」ことによって結果伸びるということはありますが…非常に長い目で見る必要がありますね)要するに、Cが機能不全に陥っているわけです。

自転車のCはこけるのC。だから乗れるようになる。

ちょっと対比させるために自転車に戻りましょう。自転車のCは、「C:こける(笑)」です。このC、覚えていないかもしれませんが、結構強烈です。なにせ、痛いわけですから。そして、明確に、乗れたという“成功”か、こけたという“失敗”が分かることにあります。その点、英会話は先ほど申したとおり、変に褒めたりして、よく分からなくしています。この明確なCの違いが、上達をしっかり出来るかどうかの境目になっているということになります。

まとめると、物事を上達させるには、Cを強烈かつ失敗か成功かを明確に分かるようにし、短期間でPDCAをたくさん回すということが非常に重要になことなんだと思います。実は、キヨカワは学生時代に留学し、英語をある程度習得しました。その時のCは、ちゃんと喋れなければ無視されるという非常に強烈なCでした。これがあったのと、逃げるという選択肢がなかったこと(笑)が、ある程度の習得に繋がったのだと思います。

何か物事を習得したいと考えれる場合にはこの、Cを強烈かつ失敗か成功かを明確に分かるようにし、短期間でPDCAをたくさん回すということを思い出してみてください(笑)

スポンサーリンク


関連記事

選ぶ力ってなんだ?

「選ぶ力がない。」このようなことを学生に対してだけでなく、社会人であっても感じることが多々あります。

記事を読む

投資より貯金は思考停止している証拠?

投資の話をすると、「いや、そもそも投資をするお金がないんです」という反応が返ってきます。そういう人に

記事を読む

学生が社会に出たくない理由

Q.あなたの周りにいる大人達は楽しそうに生きていますか ・あまり楽しそうに生きていないと思う。てい

記事を読む

キャリア教育最大の問題点

昨今の高等教育の現場では“キャリア教育”というものを推進しているようです。何のためにそういった教育を

記事を読む

問題を全て自分で抱え込んでしまう人へ

皆さんにとって、コネってどういうイメージがありますか?そう、「あれってあの人のコネでそうなったんだよ

記事を読む

自分の仕事の選び方、天職の見つけ方

<代表に私心いらない> 今、日本代表を率いる岡田武史監督は「our team」という哲学をチームに

記事を読む

【株】長期的な株式投資のススメ

今日は株式投資の話。以前のブログでも株の話をしたことがあり、その時は“トレンド”というものが想像以上

記事を読む

大阪市立中学校長の「女性は2人以上生むことが大切」発言について

大阪市立の中学校の校長先生の「女性は2人以上生むことが大切」発言が未だに波紋を呼んでいるようですね。

記事を読む

就職に資格はどこまで役に立つのか

就職活動が始まる時期だからか、“資格系”のCMが目立つようになりました。非常に個人的な話ですが、某M

記事を読む

夢の叶え方②

下手糞の上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目 (参照:SLAM DUNK 22巻

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  • profile1

    運営者:きよ

    本業:フリーの人事コンサルタント

    学生と社会人の座談会や、学生をアジアへスタディツアーで連れて行っています。

    東京在住。妻と娘2人の4人家族。

PAGE TOP ↑