個性が発揮できる仕事がしたい?
そうさ 僕らも 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one
出典:SMAP“世界で一つだけの花”
さて、今日はこの曲の話。非常に有名な同曲ですが、流行した当時、「あなたの個性を大切にしなさい」「あなたらしく、あなたが思うように生きなさい」というようなメッセージに、多くの人が「うんうん」と頷いた歌詞なのではないかと思います。が!そんなことを思い出してしまったアナタに、今日はちょっと待ったをかけようかと思います。(今日はあくまで““仕事”という側面において、です)
相手ありきの仕事においては、自分勝手な個性は必要ない
そもそも“個性”って何でしょう?“自分らしく、自分が思うように”って何でしょう?これらの言葉、ともすれば、自分勝手に聞こえます。こと“仕事をする”ということにおいて自分というものは二の次だと思っています。なぜなら、“仕事”をすることで“お金を戴くから”です。例えば、レストランでハンバーグを注文して、非常に個性的なハンバーグには見えないようなものが出てきたらどう思うでしょうか?一部の人は面白がってくれるかもしれませんが、多くの人は怒るでしょう。
基本的に“仕事”というものは、相手ありきなものになっています。だからこそその“相手”のことを考えなくてはならないし、そういった所で“個性”を発揮してはならないのです。もちろん、それが度を超えて芸術レベルに昇華できれば話は別です。ただ、殆どの人はそこまで出来ません。SMAPの歌をこと“仕事”という側面だけに関して言えば、「皆、芸術家になろうぜ」みたいに聞こえてしまい、それは残念ながら違うと思います。
仕事における個性を発揮すべき部分とは
では、“仕事”において“個性”を発揮するシーンはないのか、というとそんなことはありません。どこで発揮するかと言うと、その“仕事”の仕方/やり方(HOW)や、その“仕事”の意義(WHY)なんかで“個性”を発揮すべきだと思います。少し解説すると、前者は“仕事(アウトプット)”を出す上での過程においては、“個性”をいかようにも発揮できるということです。ハンバーグで言えば、ハンバーグという完成型は作らなくてはならないけれども、ハンバーグの作り方に対しては“個性”を発揮して良い、ということです。
後者に関して言えば、なぜその“仕事”をするのかということを、どう“解釈”しているか、でしょうか。ハンバーグを作っている料理人は、どんな意義をその仕事に見出しているのか、ということです。人によっては生活のため仕方なくという人もいるでしょうし、人によっては食べてくれて「おいしい」と言ってくれる人の笑顔を見るためにという人もいる。その“解釈”の仕方においては、“個性”をいかようにも発揮して良いところですし、その“解釈”によって、“仕事(アウトプット)”のパフォーマンスは大きく違うと言っても過言ではないと思います。
個性を発揮する場所を間違えてはいけません
繰り返しになりますが、“仕事”における“個性”の発揮するところを勘違いすると“芸術家”になってしまいます。もちろん、“芸術家”を否定するわけではありません。が、殆どの方はそうやっては食べていけないのも事実です。社会というのは、お互いにお互いが支えながら出来ています。それが嫌なら、一人無人島で暮らすしかありません。社会人になるということは、支える側に回る事それを忘れないで欲しいなと思います。
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