“忙しい”が仕事の悩みの方へ
毎日同じ時間に起きて、毎日同じ時間に家を出て、毎日同じ時間の電車に乗る。そして毎日同じ時間に出社し、毎日同じ時間にお昼を食べ、毎日同じ時間に会社を出て家に帰り、毎日同じ時間に就寝する。これが毎日、毎月、毎年続いている。
今年ももうすぐ終わりですね。何だか嫌な文章の始め方をしてしまいましたが、そんなように日々を過ごして気がついたら今年も終わりという方も多いのではないでしょうか。時間が早く過ぎることは良いことかもしれません。苦しい時は時間が過ぎることが遅く感じられますから。ただ、上記のような“同じような”日々を過ごしていくことは、“過ごしていく”という言葉の通り、“何も思考せず景色が流れていく”ことを見ているだけになっているかもしれません。
会社は“仕事以外のことをいかに考えさせないか”ということに天才的
仕事で日々が忙しく、将来のこと等を考える余裕がない。そのような方は多いのではないでしょうか。ご存知の方も多いと思いますが、忙しいという言葉は「心」を「亡くす」と書いて「忙しい」わけですから、余裕がないのも当然です。もちろん、仕事を始めたばかりで、仕事を覚えるのが大変という時期は当然あってしかるべきでしょう。ただ、その状態はそう長く続くわけではないはずです。どこかのタイミングで仕事に“慣れ”、本来であれば思考できる余裕が生まれてくるはずなのですが、“慣れ”で仕事ができるようになってくると、その“慣れ”に仕事を任せ、忙しいフリをしている人も実は多いはずです。そう、“思考する”ということは疲れる作業だからです。
また、会社という組織はいかに“仕事以外のことを考えさせないようにするか”ということに対して天才的です。暇になれば新たな業務を任されるし、給与は毎月自動で振り込まれ、税金も勝手に天引きされる。そして正社員であれば副業を許さないわけです。それは仕事に集中させるという意味では非常に有効な方法ではありますが、その方法にまんまと乗せられているわけですね。このようにあなたから“思考を奪う環境”はしっかりと整っていると言えるでしょう。
自分の人生のコントロール権を取り返す
年末年始というのは、もちろんご実家に帰省されるなどプライベートでお忙しい時期になろうかとは思いますが、ご自身について、しっかりと思考することができる非常に有効な時期であることは間違いありません。何より会社という呪縛からある程度の期間離れることができる時間なのですから。
あなた自身がこれからどのようなキャリアを作っていくかはもちろん自由です。ただ、一つ間違いなく言えることはあなた自身が“思考”を止めた瞬間から、あなた自身が良いように使われる可能性が高くなるわけです。自分の人生は自分でコントロールするということは、誰もが思っていることだとは思いますが、思考を放棄するということは、その権利を放棄することと同義だとも思います。
自分の人生のコントロール権を是非、この年末年始で取り返してください。
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