ビジネスにおけるNGワード

公開日: : 2.組織人として生きるために

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「私は個人的に○○の方が良いと思う」このような発言を会社内でしている方はいらっしゃらないでしょうか。個人の意見を表明するということを否定するわけではありませんが、会社で意見を求められる際に、「個人的に○○と思う」という発言をすること自体、残念な印象を与えかねません。

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「個人的に○○と思う」=公私混同

もし、“個人的に”という発言をしていると身に覚えのある方は、どういう意味で“個人的に”という言葉を使っているでしょうか。もしかすると口癖になっていて、そこまで意識をしたことがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、よくよく考えてみてください。考えていただいた結果、もしそれが“私自身の価値観に照らし合わせて考えると”という意味合いだとしたら、非常に大きな問題である可能性があります。

公私混同という言葉はご存知だと思います。もし上記のような“私自身の価値観に照らし合わせて考えると”という意味で“個人的に”という発言をしているのであれば、正に“公私混同”をしていると思います。あなたがもし、「まあ、そう言われればそうかもね」くらいにしかこの事実に対して思わないとすると、事態はさらに深刻な状態です。この“公私混同”があるということは、あなたが意見する際に欠けている致命的な意識がないことになるからです。

言葉足らずでは済まない、欠如している意識

意見する際に欠けている意識とは、“目的意識”です。何のために意見を求められているのか、何がゴールなのか、そういったものに基づいた意見が求められているはずなのですが、そういった目的やゴールをきちんと意識せず発言している可能性があります。もし、そういったところに意識があるならば、意見の出し方とすれば、「○○が目的なので、私は○○すべきだと思います」という目的を必ず発言に含めるはずです。「それは単に言葉足らずでは?」という反論があるかもしれません。でも、それが分かっているなら逆にそれを含めない理由などないはずです。

非常に細かい話のように思えますが、“個人的に”というような表現は癖になっている可能性が高く、会議等でそのような発言を平気で許している企業の生産性は間違いなく低いです。なぜなら、目的が意識されていないからに他なりません。よく、みんなの発言をしっかり聞くことが重要というようなもっともらしい事を言う方がいらっしゃいますが、残念ながらビジネスにおいて、みんなの個人的な意見を聞くほど暇ではないはずです。ビジネスにおいて重要なのは、そのビジネスにおける目的をきちんと果たすために、今何をすべきかを判断し、実践していくことであるはずです。

臨機応変とは都合のいい言葉

このように考えると、各企業が「何のためにこのビジネスをしているのか」という共通認識を常に持たせるような仕組みを取り入れる必要が絶対にあります。そして、全ての判断基準は、その目的を達成するためにはどうしたらいいかということから考えられなくてはならないはずです。このような話をすると、「ビジネスの実際の現場では様々なケースが考えられ、臨機応変に対応しなくてはならないケースが出てくるはずだ」というような反論があります。

“臨機応変”という言葉は非常に都合のいい言葉です。確かに実際の現場においては、様々なケースが考えられるでしょう。ただ、そこにおいても設定されている“目的”が何なのか、その目的が設定されている背景が何なのかということがしっかり認識されていれば、その“目的”を逸脱した判断をするという方向には絶対にいきません。もしその“目的”を逸脱するような事態が起こるのであれば、それはそもそもその設定した“目的”に問題がある可能性が高いでしょう。

意識が変われば行動が変わる

ビジネスを組織的に行う上で「目的」を明確にし、その「目的」に沿った判断をしていくことが絶対的に大事です。もしそのようなことができないのであれば、組織として成り立っていません。なぜなら、そのような組織は誰かが最終的な意思決定をその誰かの価値観によってなされていて、それが必ずしも芯のあるものであるとは限らないし、その人がいなくなれば成り立たなくなるからです。

意識が変われば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる、とはよく言ったもので、小さな話のようですが、こういったことを変えることが大きな変革を生むことに繋がると思います。「個人的に○○と思う」を是非、少なくとも会社の中では言わないように“意識する”。そこからすべては始まるのだと思います。

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