チームでの物事の進め方

公開日: : 最終更新日:2016/02/26 2.組織人として生きるために


社会に出ると“チームで物事を進める”ことが非常に多くなります。そのような“チームで物事を進める”機会そのものは非常に多くなるのですが、“チームでの物事の進め方”をあまりに分かっていない人が多いように感じます。改めて、“チームでの物事の進め方”について確認をしていきたいと思います。

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チームで物事を進めることの意義を考える機会がない

具体的な“チームでの物事の進め方”について言及していく前に、なぜ“チームでの物事の進め方”を分かっていない人が多いのかという原因を考えていきます。結論から申し上げれば、その大きな原因は“学校教育”にあると思います。

まず前提として、日本の教育を語る上で“受験”というものを外しては考えられないでしょう。そして、その“受験”ですが、少なくとも“受験本番”において“チーム”という要素が求められることはほとんどありません。つまり、少なくとも“受験”という一つの大きな教育の要素に対して、“チーム”という言葉は求められていないことになります。では、日本の教育の上で“チーム”という概念が全く意識されていないかと言うと、実はそうではないことに気付きます。例えば、日本ほど“集団行動の重要性”を謳う教育はありません。むしろ、その“集団行動の重要性”が行き過ぎるがあまり、個性が潰されるような結果を生むし、“違う”ことによって“いじめ”などの問題に発展することも珍しいことではありません。

これらの事象をトータルで考えてみると、一つの仮説に辿りつきます。それは、チームで物事を進めることの“意義”を考えさせる機会がないという仮説です。正確に言えば、部活などの機会であればあるのかもしれません。その“意義”を明確に伝えられていないからこそ、“チームでの物事の進め方”が分からないまま社会に出ることになっているのではないか、もっと言えば、社会に出てもそういったことを考える機会がないからこそ、いつまでも“チームでの物事の進め方”が分からないのではないかというように思うのです。

日本はチームで物事を進める“手段”を強制し、それを協調性と呼ばせている

さて、先ほど“部活などの機会であればあるかもしれない”という話をしました。その理由をお話しすると、スポーツをはじめとしたチーム(集団)で物事を進めるような部活で、“勝つ”ということを目的にしてきた部活であれば、チームで物事を進める上での“意義”がおぼろげながら見えてくると思うからです。そう、大事なのは、“勝つ”というチーム内での“目的”を明確にし、そのために個々人がどう動くべきかということを考える機会です。別に目的は“勝つ”である必要はありませんが、“勝つ”という分かり易く、伝わり易い目的を共有することがチームで物事を進める上で非常に重要なことであり、そこではじめて“勝つ”という目的のための“役割分担”というものが出てくるわけです。こういうことを順を追って明確に伝えられる人はどれだけいるかということです。

この事実を踏まえて、学校教育で伝えている“集団行動の重要性”について考えてみてください。すると、学校教育で教えている“集団行動の重要性”が間違った方向で伝わっていることに気付きます。例えば、「髪の毛は黒でなければならない」という校則を「風紀が乱れる」という理由で定めている学校は多いように思えますが、「なぜ風紀を乱してはならないのか」「何のために風紀があるのか」ということを明確に伝えられていないことに問題があるわけです(先生が生徒を扱い易くするためでは?ということも見え隠れしますしね)。つまり、今の日本の教育で教えられているのは、集団行動をする上での“手段”を“何も考えさせずに”重視させているだけで、それを“協調性”と呼ばせているだけなのです。

目的意識を癖付ける、考える癖を付けること

このように、多くの日本人はまず“何のためにこれをやっているのか”という目的意識を持つことがまず癖になっていません。そして、決められたルールを守るということについても長けています。こういった意識の方々が集まったチームがどうなるかと言うと、結局は“声の大きい人”の意見のみが通ることとなり、その“声の大きい人”の言動が矛盾していても見て見ぬフリをして、チームとしてのアウトプットがよく分からないものになるというのが結果として起こってくるわけです。

長々と書いて参りましたが、要するにチームとしての“目的”を明確にできなければ、チームとして機能しないということを認識していない人が多すぎるということです。何のためのチームなのか、このチームで何を達成したいのか。目的をもとにチームを集めるのか、それとも集まったメンバーで目的を考えるのかという議論もありますが、どちらにせよ“目的”がないチームは迷走することは間違いありません。

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