メディアリテラシーの必要性を改めて

公開日: : 6.価値観・世界観について

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「報道ステーションはニュースじゃない、“ニュース・ショー”だ」。この話は先日公開された「激論!長谷川豊の本気論、本音論TV」の一幕です。ニュースではなく、ニュース・ショーであるというのは、ショー(SHOW)、つまり、“見せ物”であると。これはプロレスと同じ。ご存知の通りプロレスはストーリーラインがあり、観客に喜んでもらうためのショー。報道ステーションも観客に喜んでもらう(視聴率を取るための)ニュースを使ったショーであるという話です。

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途上国も含めメディアリテラシーの低い日本

同番組の今回のテーマは、「いかに日本人のメディアリテラシーが低いか(メディアの言うことを鵜呑みにするか)」というもの。番組中に出てきたデータで私も驚いたのですが、日本という国は先進国はおろか、途上国も含めてもメディアリテラシーがあまりに低い国であるという調査が出ていました。つまり、メディアが報道すれば簡単に騙される国民性であるという証明をされてしまったということにもなります。

「メディアの言うことは正しい」このような認識を多くの国民が持っているように思えます。もちろん一口にメディアと言っても様々。ゴシップばかりを扱うような週刊誌等はともかく、TVや新聞の信頼性は非常に高いと感じている方は多いようです。もし、TVや新聞の信頼性が高いとこの記事を読んでいる時点で思っている方がいらっしゃるとしたら、改めてお聞きしたい。「なぜ、TVや新聞の信頼性は高いのですか?」

誰でも情報伝達する際には“フィルター”を通っている

このような流れですと、いかにメディアの信頼性が低いかという証明をしていく流れになるのですが(笑)、誤解いただきたくないのは、TVや新聞が発信する内容が“嘘”であるというわけではないということです。彼らが発信している情報は、彼らの“フィルターを通す”とこのようになるというものであり、それは決して“嘘”ではありません。そう、必ず彼らの発する情報は“フィルターを通っている”ということを認識しなくてはなりません。

“フィルターを通っている”というのはどういうことかを端的に説明するならば、一つの事実に対して人によっての捉え方が違うことが起こること、と言えば良いでしょうか。例えば、ピーマンという野菜を見て、ある人は嫌悪感を抱くでしょうし、ある人はピーマンの肉詰めを想像して食べたいと思うかもしれません。でも、事実としては“ピーマンがそこにある”ということだけであり、それ以外の情報はそれを伝える人のフィルターを必ず通ることになります。

メディアの後ろにはスポンサーがいるという想像以上に大きい話

「そんなものは単なる人の感性の違いだろう」と思われるかもしれませんが、それがTV局や新聞社といった立場になるとその意味合いは非常に大きく異なります。彼らにとって最も大きなフィルターは、“スポンサー”です。新聞は購読料を取っている部分はありますが、私たちがTVを無料で見られる理由は他でもなく“スポンサー”がそこに付いているからです。そしてTV局はその“スポンサー”に喜んでもらうためにどうしたらいいかと考えているわけです。

“スポンサー”が喜ぶのは、彼らの商品・サービスが消費者に認知され売れることです。いかに消費者にリーチするか、つまり、視聴率を上げるかということが至上命題であるということです。視聴率を上げるにはどんな情報を流したらいいか、というフィルターを通った情報が私たちに届けられているということになります。それのどこが悪いのか?ですか。その例として挙がっていたのが、“保育園私も落ちた”問題で言う、保育園を落ちている人は一定以上の収入がある人であるという事実を全く報道しないということでしょうか。

嘘を報道するというより、意図的に報道しない

保育園問題は確かに存在します。そして、保育園に落ちて困っている人がいるのも事実です。しかし、保育園に落ちる、落ちないの判断基準は“くじ引き”ではなく、収入の多い少ないによって選ばれます。そして、どうしても人口過密地域では落ちてしまう人が多く出てしまい、今回の騒動に繋がっているということです。別に収入が多いのだから落ちても仕方がないというような切り捨て方をしたいわけではありません。ただ、この情報を報道せずに、「安部政権ふざけるな」と報道することはどうなの?と思うわけです。

このように、メディアというものは自分たちが強調したい部分だけを切り取って報道することも可能だし、彼らにとって都合の悪い情報を敢えて隠すということも全く問題なくできてしまうという存在なのです。そのような情報操作ができてしまう彼らを“手放しで”信頼できる理由というものは、どこを探しても見つかりません。「日付以外は全て誤報」とメディアに対して度々言ってきましたが、その理由というのは正にここにあるわけです。

情報発信者のバックグラウンドを認識することが非常に重要

では、誰の話を信じたらいいのでしょうか。それは“その人による”というのが答えにはなりますが、大事なのはその情報発信者のバックグラウンドをきちんと認識することだと思います。TVや新聞等が成り立っているのはスポンサーがあるから、というようなことですね。両親の言うことも、その内容によっては信じてはならないこともあります。あなたのことは熟知しているとは思いますが、その内容について本当に熟知しているかどうかはまた別問題のはずです(両親からの就活のアドバイスがズレる理由はここにありますね)。

日本人というのは“相手に興味を持つ”ということを苦手としている人が非常に多くいるように感じます。「日本人は日本人で一緒」という認識を無意識に持っていて、そこに対して思考していないような気がしてなりません。そんなことはないということは多くの人は分かっているのではないでしょうか。同じ日本人の顔をしていても、一人ひとり全然違う。そのように世の中を見直すと、見えてくるものがまた違ってくると思います。

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    学生と社会人の座談会や、学生をアジアへスタディツアーで連れて行っています。

    東京在住。妻と娘2人の4人家族。

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