大企業も終身雇用を保証できない理由

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何事も永遠ではない。人は死ぬし建物はいつか壊れる。国も、いわんや企業をや、である。企業の寿命は30年と言われるが、ほとんどの企業の寿命は人間よりはるかに短い。(中略)20歳過ぎで入社し、65歳で定年を迎えるまで40年以上。全盛期を過ぎた会社からすれば、能力にかかわらずあなたは途中で「お荷物」と化す。必ずだ。終身雇用を会社に求めれば、良くて会社の衰退とともに給与カット。悪ければ共倒れだ。労働者は言うだろう。「こんなに尽くしてきたのに、都合が悪くなれば放り出すのか」(中略)労働者は「会社はすぐになくなるもの」と仮定し、働かなくてはならない。それが企業のため、社会のため、ひいては自分のためだ。

(参照:会社はすぐに滅びるもの、という前提で働く。

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Hello to the First Visitorでも述べていますが、この記事の通り、終身雇用という制度に期待するのはやめたほうが良い世の中になりつつあると思います。なりつつというのは、もちろん、終身雇用で働くことができればそれはそれで良いことだと思います。しかし、そういった形で勤め上げることが難しくなってきていることは事実として見逃せないと思います。今回はそれを回避するための7か条を引用している記事で言及しています。

是非参照いただければ、というところと、あと少し私の考えを付与していこうと思っています。

1.「会社への忠誠」に価値はない。

忠誠に価値がない、とまでは思いません。忠誠を誓うことで生み出されるものも多分にあります。ただ、忠誠を誓っているのだからこちらの人生を面倒見てよ、という時代は終わっているというところです。その瞬間瞬間で本気になる、という意味で言うならば、必要なことかとは思っています。

2.法令違反をし、離職率の高い職場からはさっさと逃げるべきである。

明らかな法令違反をする、というのは確かにダメですが、企業が法的にグレーな運用をしている側面は存在します。それを含めてしまうと、場合によっては行き場をなくします。一方的に従業員側からの立場で語るのではなく、企業側から物事を見れる力を付ける必要はあります。また、離職率が高い職場、というのも、裏を返せばチャンスかもしれません。そういった危機的状況を改善することに自らかかわれれば、その経験は重宝されることになります。

3.競争は、企業の責任ではなく個人の責任となった。

これは半分正しいが、半分間違い。日本という国は想像以上にセーフティネットがある。リスクを取っても、完全な自己責任となるかと言えばそうでもない。なので、個人はもっとリスクを取って良い。

4.「自らビジネスを作れる能力」が、何にもまして重要になってきている。

上記同様。

5.「会社以外の人脈」が非常に重要となる。

会社以外も確かに重要だが、会社関係で培われる人脈も非常に大事です。

6.ビジネスに必要となる能力はますます高度になっている。

はい。益々複雑で高度になっていきますので、協働の概念は絶対に必要です。

7.貧富の差は拡大する。

これもそうですね。ただ、それは単純な努力の量でもない気がします。まず第一にはピケティが言うように、資産の差で差が拡大する。あとは挑戦の数(リスクを取っていった数)が差を生んでいくのではないかと感じます。

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キヨカワ

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