就職先・転職先の選び方

公開日: : 1.キャリア構築の大枠の考え方

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数ある企業の中から就職先や転職先を選ぶというのは初めて就職する方にはもちろん、一度社会に出た方であっても非常に大変なことですね。何を選ぶ基準にするかということは人それぞれではあると思いますが、選ぶ上で絶対に知っておいた方があることがあります。

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その1:「業界No.1企業が良い」

知っておいた方が良いことその1は、「業界No.1企業が良い」ということです。ビジネス上、業界No.1企業が間違いなく有利です。まず、業界No.1ということは、その業界において知名度がNo.1です。だからこそ売上もNo.1になることができます。また、No.2以下はNo.1の企業に対抗するために値下げ等の対抗策を取ってくるでしょうが、裏を返せばそこまで値下げ対策をせずともNo.1だからこそ購入してくれる顧客が付いてくれ、結果経営が安定するのです。経営が安定すれば給与も上がり、従業員のモチベーションも上がるのです(どの業界もほとんどNo.1の企業が平均給与が高いです)。

このように、「業界No.1企業」というのは様々な恩恵を受けています。会社説明会等で、「今はNo.2(以下)ですが、一緒にNo.1を目指しましょう!」というようなジャイアントキリングをやってやろうというようなことで口説いてくる人事の方は多いですが、残念ながらほとんどその順位というのは変わっていないのが事実です(商社は伊藤忠が逆転しましたが、非常に珍しいケースですね)。もしNo.2(以下)でNo.1を目指すというならば、より具体的な話を聞いてみると良いでしょう。それにあなたが納得するかで決めても良いかもしれません。

その2:「認知度の高い企業に入っておくことは自分のブランドの価値を上げられる」

知っておいた方が良いことその2は、「認知度の高い企業に入っておくことは自分のブランドの価値を上げられる」という事実です。よく「大手」と「ベンチャー」、どちらが良いですか?というような話を聞きますが、もし「大手」と「ベンチャー」それぞれを選べるような状態ならば、「大手」を選ぶことをおすすめします。なぜなら、「ベンチャー」は後からでも入ることが比較的容易だからです(一部のメガベンチャーと言われるような企業は別です。むしろそちらの方が認知度が高かったりしますし)。

出身大学がどこかということも新卒時には重要視している企業も多いようですが、一度社会に出てからはどんな企業に在籍していたのか、ということの方が重要視されている傾向があります。当然ですが、聞いたこともない企業出身よりも、「○○出身なんですか!すごいですね。」と言われる企業出身の方が間違いなく有利です。

また、そのような意味合いも含めて「大手」に入るために就職浪人(留年)する方がいらっしゃいますが、これはあまりおすすめできません。特に大手の採用になると、なぜ留年したのかということを想像以上に厳しく見られたりします。就職活動が2回目だからといって有利になりそうな面もありますが、やはり失敗するケースの方が多く見られますので、就職浪人という選択をせず、最後まで頑張ることをおすすめします。

その3:「社員・社風で選ぶのは非常に危険である」

知っておいた方が良いことその3は、「社員・社風で選ぶのは非常に危険である」ということです。よく、「企業を選ぶ基準は“人”(社風)です」ということを面接で仰る方がいらっしゃいますが、多くの場合、会って頂いている社員は人事側がアテンドしている“選ばれた社員”なわけです。ある意味会社の顔になってもらうわけですから、相手の心象を悪くするような社員はアテンドされないわけです。つまり、選考中に会う社員は当てにならないというのがまず1つの理由です。

他の理由としては、そういった社員と働けるとは限らないという点です。(従業員規模の)大きな企業になればなるほど、会った社員と働ける可能性は低くなります。それに(従業員規模の)大きな企業になればなるほど、部署によって、もっと言えばチームによって、社風が全く違うということはよくある話です。

裏を返せば、(従業員規模の)小さな企業であればあるほど、会った社員と一緒に働ける可能性は高まります。(従業員規模の)小さな企業であれば、社長と一緒に働くということもできるかもしれません(だからこそ小さな企業は社長が直接口説きに来たりするわけです)。もし、「社員・社風でどうしても選びたいのであれば、(従業員規模の)小さな会社を選んだ方が良いでしょう。

その4:「自分にしかできない仕事は大手になればなるほど少ない」

知っておいた方が良いことその4は、「自分にしかできない仕事は大手になればなるほど少ない」ということです。面接で、「企業名ではなく、○○さんにお願いしたいと思われる人間になりたいと思います!」と仰る方がいらっしゃいますが、大手になればなるほどそれが難しくなるという現実があります。なぜかと言えば、○○さんでなければ、というような属人的(その人にしかできない)仕事というものを極力排除し、誰でもできるような仕組みを作ってきたからこそ大手になっているからです。

企業規模が大きくても成り立つ組織というのは、業務の流れやルールがきちんと整備されているからこそ規模を大きくできているという事実があります。なぜかと言えば、誰かが抜けただけで売上が落ちるような組織ほど危険なものはないからです。○○さんでなければというのは、言われる個人としては嬉しいですが、会社としては迷惑である可能性が出てくるのです。

こちらも裏を返すと、希望規模の小さい企業の方が様々なことが未整備です。未整備だからこそ自由に動くことができ、○○さんでなければ、ということを言われやすい環境は間違いなくあります。ただ、大手企業ではないことから、違う側面で大変なことはたくさんあることは言うまでもありません。

その5:「会社が将来売上が上がっていく姿が想像できないとやばい」

最後になります。知っておいた方が良いことその5は、「会社が将来売上が上がっていく姿が想像できないとやばい」ということです。仕事の内容だけ見て、会社の売上が将来どうなるかということをあまりに見ていない方が多いように思います。

どんな仕事でも誰か(顧客)から「お金」をもらっていて、その「お金」の積み上げが「売上」なのです。そして、その「売上」の中からあなたに支払われる「給与」があるわけです。その「給与」が、据え置きで構わないのであれば良いかもしれませんが、当然年数を重ねれば昇給を求めたいでしょう。そこに「売上」が上がってこないとなると、支払える「給与」が会社にない可能性が出てくるわけです。

なので、10年後、20年後にその企業の売上はどうなっているだろうかということを想像してください。想像できないのであれば、その企業もしくは業界にいる人に10年単位での展望を聞いてみると良いでしょう。「それまでに転職するから関係ない」という人であれば構わないですが、できる限り長く勤めたいと考えているのであれば、外せないポイントだと思います。

まとめ

まとめると、就職先・転職先を選ぶ上で知っておいた方がいいのは、「業界No.1企業が良い」「認知度の高い企業に入っておくことは自分のブランドの価値を上げられる」「社員・社風で選ぶのは非常に危険である」「自分にしかできない仕事は大手になればなるほど少ない」「会社が将来売上が上がっていく姿が想像できないとやばい」という5つです。

私自身の経験として、どこかひねくれた側面があり、これらに反するようなキャリアを歩んできてしまったところはあります。そのように自分自身の感覚だけを判断基準としてキャリアを積むことは非常にではありますので、これらを踏まえた上で、自分にとって良い就職先・転職先を選んでいってください。

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