自分の人生を考える上で外せないこと

公開日: : 1.キャリア構築の大枠の考え方

Pocket

ここ数日、学生さんたちの前でお話しする機会がたくさんありました。写真は昨日高校生80名程度の前でキャリア教育の一環としてパネラーとして呼ばれて話をしていたものになります。このような機会がある度に、「そんな視点があるとは思ってもいませんでした」という類の感想をいただくのですが、この感想は結構致命的なような気がしてきました。

IMG_2065

職業の選び方は「自分がやりたいかどうか」

このような機会ではもちろん様々な話をするのですが、一貫しているメッセージが一つあります。それは、「長期的にものごとを捉えよう」ということです。今回はキャリアについての話なので、「○○の仕事をやりたいと思います」的な夢を持って(持つように促されて?)このような機会に臨んでいるようなのですが、その“○○”という仕事をやりたい理由は、“自分がやりたいから”以上でも以下でもないことが多いわけです。それは高校生くらいであれば仕方ないかもしれませんが、残念ながら大学生でも同じ傾向があります。

何を申し上げたいかと言うと、その“○○”という職業が10年後、20年後も需要はある職業かどうかという視点も考えた上でその話をしているか、ということです。多くの場合、答えは「NO」です。正にこれが、「そんな視点があるとは思ってもいませんでした」という感想につながるわけです。もっと言えば、この感想をきちんと腹落ちさせ、別の機会でもこの考え方を応用できれば何の問題もないのですが…長期的にものごとを捉えるということを不得意とする方は(社会人含め)非常に多いように思えます。

世の中がこれからどうなるかを考えずに自分の人生を考えられるか

“長期的にものごとを捉える”ということを多くの人が“不得意”とする理由を考えてみたのですが、私の中である一つの結論に至りました。それは、“自分のことにしか興味がない”ということです。先日のキャリア教育最大の問題点という記事でも書きましたが、このようなキャリア教育にしても就職活動にしても、最初にすることは“自己分析”なのです。もちろん、自己分析をすること自体は問題ありません。ただ、その“自己分析”に“長期的視点”を組み込むと、自分はどんな人生を歩みたいか~的な方向に進んでしまいます。←ここに“おかしさ”を感じない方は、思考停止している可能性があります。

自分はどんな人生を歩みたいか、という話は確かに“長期的な話”であることは間違いないのですが、それを考える前に押さえなくてはならないポイントがあります。それは、“将来世の中がどのようになっていくか”というポイントです。ご存知の通り、一昔のように良い大学に入って、良い企業に就職すれば将来が保証されるような世の中ではもうありません。少なからずこれまでとは違ってくるであろう世の中を“どう捉えるか”によって、どう人生を送るかということは確実に変わってくるはずなのです。

勉学によって世の中の現在と過去を学んでいる

つまり、“長期的にものごとを捉える”ためには、世の中の未来を想像することが絶対的に必要になります。もっと言えば、その未来のベースになっている現在、過去も含めて理解する必要があるわけです。その現在、過去こそ、勉学というものを通じて学んでいる“はず”のことであるのですが、そのように勉学を捉えられている学生さんは皆無のようです。それこそ、“需要”と“供給”の話なんていうのは、非常にシンプルな話でありながらビジネスの基本中の基本であるということに気付けていないわけです。当然、彼らは社会人としての経験がないから仕方がないという話もあります。それはその通りでしょう。ところが、それが社会人になっても気付けていない方が多いのも事実だったりするわけです。

冒頭に申し上げた、「そんな視点があるとは思ってもいませんでした」ということが致命的なのではないかという話をしたいのですが、上記のような“基本中の基本”をきちんと“基本”であるということを伝えられていない学校教育そのものにやはり問題を感じざるを得ないということです。

知っていてできないことは誰しもたくさんあると思います。ただ、そもそも“知らなければ”、できるようになりようがないわけです。「そんな視点があるとは思ってもいませんでした」は、“知らない”状態です。それを今の学校教育に求めるのは酷なのか…それほど難しいことではないように思うのですが。

スポンサーリンク


関連記事

転職先は研修制度が充実している企業を選ぶべきか

質問者:トップ20パーセントには全てを尽くし、真ん中70パーセントにはトップになる方法を教える。下位

記事を読む

何かが足りないのは良い事だ

皆さんは京都にある龍安寺 の石庭をご存知でしょうか?多くの人は修学旅行か何かで一度は訪れているのでは

記事を読む

企業選びの軸に是非入れて欲しいこと

後輩が入ってくることは当たり前ではない 「後輩が入ってきて当たり前」このような感覚は、学生時代まで

記事を読む

大企業も終身雇用を保証できない理由

何事も永遠ではない。人は死ぬし建物はいつか壊れる。国も、いわんや企業をや、である。企業の寿命は30年

記事を読む

「好き」を仕事にすべきか否か

“好き”を仕事にすべきか否か 「“好き”を仕事にすべきか否か」。今日はこのテーマについて話をしてい

記事を読む

リストラされないための備え

本日、今年に入って2度目のサーキットブレイカーが中国で発動されました。それだけでなく、昨日は北朝鮮に

記事を読む

夢の叶え方②

下手糞の上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目 (参照:SLAM DUNK 22巻

記事を読む

願い事がないことのヤバさ

出典:ドラゴンボール 「さあ願いを言え、どんな願いも一つだけ叶えてやろう。」おなじみ(?で

記事を読む

起業するなら“いつ”がいいのか

最近は女子高生が起業するなど、学生が起業するブームがまた来ているようです。「一度企業に就職してから起

記事を読む

リスクを事前に想定しておくことの重要性

本日から1週間、カンボジアに行って参ります(この記事が上がるときには飛行機の上デス)。高校生、大学生

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  • profile1

    運営者:きよ

    本業:フリーの人事コンサルタント

    学生と社会人の座談会や、学生をアジアへスタディツアーで連れて行っています。

    東京在住。妻と娘2人の4人家族。

PAGE TOP ↑