企業内でソーシャルメディアの活用がどこまで求められるか

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「T字型人材」とは、特定の分野を究め、その深い専門知識と経験・スキルの蓄積を自らの縦軸に据えつつ、さらにそれ以外の多様なジャンルについても幅広い知見を併せ持っている横軸をもつ人材のことです。(中略)H字型人材とは、強い専門性が1つあり、他の人の専門性と繋ぐ横棒を持ち、ほかの人とつながってHになるという“人と繋がりやすい”人材の像です。(中略)

インターネットが普及し、みんながスマホでソーシャルネットワークを使う時代になり、個人が個人レベルで実現できることが増えてきています。ソーシャルネットワークのハブとなっている人に、情報が集まる現象が起こっています。人と人、会社と会社を繋ぎ合わせるハブとなっている人の役割はより大事になります。

ある程度、人脈や知識の幅が広く、いろいろな背景の人と話ができたり、違うコミュニティで生きている人のことをよくわかっている人が、新たな組み合わせからイノベーションを生むのです。その繋ぎをうまく進める上では、自分の専門性を持ち、他の人の専門性とつなぎ合わせるH字型人材の役割がより重要になります。

(参照:これからの時代に求められるのは「T型ではなくH型の人材」

一サラリーマンが求められるようになるにはまだ時間がかかるだろうが…

キャリア構築という話をする上では大事な記事になり得ると思い、ピックアップしました。この記事で言っていることは何か仰々しく言っているものの、自分の専門分野を持って、他分野の人と繋がれる人材ということを言っているに過ぎない印象です。(もっと深く読めば違うのかもしれませんが)ソーシャルメディアが一つのプラットフォームとなってきているので、個人と個人がビジネスでも繋がっていくだろう…とまあ、以前から想像はできているものの、今の日本ではそこまでまだ実現されていないという感じでしょうか。(海外でSNSを通じて結婚するカップルがたくさんいるのに対して、日本はまだ少ない、というのと近しいでしょうか)

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このように、話の筋は理解できるものの、現実問題としてこういったスキルを「一サラリーマンがどこまで求められるのか?」というと、結構「?」な側面が出てくるように思えます。(そのような提案をして受け入れてくれる企業はどの程度ありそうですかね?余計なことをしてくれるな、とまだまだ言われそうな企業は多そうですが。)

時代の流れに合致した専門分野を選ばないと悲劇に見舞われる

他方、起業家やフリーランスのような属性の方々はこのスキルは必須になってくるでしょうね。なので、この話が既に企業に依存せず、個人で繋がってビジネスを作っていける力を付けましょうというのが社会の方向性になっているならば「なるほど」と思うのですが、今の日本の社会的にはまだ整備されていない側面が非常に多いように思えます。

もちろん、長期的にはそのような方向になる可能性があるので、H型という考え方は頭に置いておいて準備はしておいて損はないと思います。ただ、それ以上にどの分野を自分の専門分野とするかということの方がよほど重要なイシューなような気がしています。将来的にも必要とされる分野を専門分野と設定しておかないと、そもそもそれが必要とされない、なんていう悲劇に見舞われますから。

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キヨカワ

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