志望業界で就活することの危険性

公開日: : 最終更新日:2015/12/23 5.希望の面接を突破するために


同じ業界内の会社を回ることは正しいか

『私は○○業界と○○業界、そして○○業界を中心に見ています。』恐らく、就活生の95%位はこんなことを話しているんじゃないかと思います。もちろん、その業界に興味があるからに他ならないと思うのですが、その業界でやる仕事(WHAT)で就活することが非常に危険性を孕んだ就活であることを今日はお話したいと思います。

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分かりやすいように今日は二社、ピックアップしたいと思います。その二社は、『ドコモ』と『ソフトバンク』です。もちろん、皆さんご存知ですよね?両社共に広義の意味で通信業界だし、狭義の意味でも携帯業界(…とは言わないけど、ニュアンスはわかって下さい)です。どちらかを受けている人は、もう片方も受けている人が多いのではないかと思います。そんな両社を受けている(受けようとしている)方に一応言っておくと、『この二社、全然違う会社だよ?』と。

似て見えても背景を調べれば違いが明確にある

まず“理念”を見てみましょう。ドコモは、「新しいコミュニケーション文化の世界の創造」で、ソフトバンクは、「デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進し、企業価値の最大化を実現するとともに人類と社会に貢献する。」です。

『似たようなこと言ってるじゃん』と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、全然違います。それは会社の“沿革”を合わせるとよく分かります。ドコモは、1968年にポケットベルの事業から始まったNTTのグループ会社です。(今の皆さんにはあまり馴染みがないものですよね、ポケベルって…苦笑)そこからPHS、携帯と手段は少々変わってきているものの、ドコモの“理念”である、「新しいコミュニケーション文化の世界の創造」を正に日本の先駆者として実践されてきた企業です。なので、これからのドコモは、新しいコミュニケーション文化、つまり、文化という位ですから、一部の人ではなく、インフラ的なものになりえるコミュニケーション手段の普及を促進していく会社であり続けるのだと思います。

それに対してソフトバンクはどうか?ソフトバンクは、1980年にコンピュータの卸売販売から始まったベンチャー企業です。そこから当時は殆どのものが“アナログ”で、コンピュータを始めとし、これからは“デジタル”な世の中になると信じ、その“デジタル”な世の中に向けて様々な事業を展開してきたのがご存知孫正義さんです。Yahoo Japanを傘下に収めていることを始め、順風満帆なイメージのある同社ですが、非常に紆余曲折し、多くの失敗をしてきている会社で、まずここからドコモとは大きく違います。(詳しくは沿革をご覧下さい)また、今の携帯を扱うようになったのも、孫さんの“デジタル革命”を達成するために必要だっただけであり、インフラを整えるといった概念は恐らく二の次です。(もちろん、その概念がないというわけではなく、優先順位の問題ですね)そんなソフトバンクがこれから向かう先はどこか?間違いなく“デジタル革命”ですね。別に携帯にこだわっている訳じゃない。その時代に合わせた最適な“デジタル革命”は何なのか、それを思いついたら、成功するかどうかはともかく、まずやる。そんな会社です。

事業内容だけ見て判断すると非常に危険

以上のように、表面的には同じ事業(WHAT)をやっている企業でも、全く向かっている方向が違います。今回は分かりやすくドコモとソフトバンクを挙げましたが、どの企業も少なからずそういった違いがあるのです。逆に、全く違う業界であるのに、凄く似ているというケースもあります。“WHAT(事業内容)”はあくまで表面に出てきているものに過ぎません。なぜその“WHAT”をやっているのか、そこを握らずに就活すると、入社後間違いなくギャップが生じることになります。是非、“WHAT”に惑わされない就活をして下さい。

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