面接官が面接で見ているポイント

Pocket

○<就活>廃止論 著:佐藤孝治

t02200220_0240024010382284956

学生の中にも表面だけ見たら成功している人はたくさんいます。たとえば体育会で何かの大会で優勝したとか、サークルでイベントを成功させたとか。それは話だけ聞くとすごいことのように思えますが、企業にとって大事なのは、その成功が企業の中で再現できるものであるかどうかです。

その判断のポイントは、やはり行動原理の有無にあります。その人が自分の行動原理に沿って動いた結果、その成功がもたらされたのであれば、企業に入っても同じ成功が再現できる可能性は高いといえます。自分の中に成功を導く「黄金法則」のようなものを持っている人ですね。それに対して、成功はしていても、そこに何らかの行動原理が感じられない場合、その成功は偶然か、自分の実力以外の他の要素が原因になっているのではないかと考えるのが自然です。

人事担当者としては偶然性を排除しないと、人を採用する際のリスクになります。その判断ポイントは「自分のルール」を持っているかどうか。「自分のルール」をしっかりと持っていれば、成功の再現性は高いと判断してほぼ間違いないのです。

(本書p115-116)

再現性のある結果が出せるかどうかを見ている

皆さんは、コンピテンシーという言葉を聞いたことはあるでしょうか。今回引用させていただいた内容というのは、正にこの“コンピテンシー”とは何か、ということについて説明している部分になろうかと思います。上記を端的に言えば、いかに偶然性を排除し、再現性のある結果を出せるかどうかということです。なので、必ずしも“結果”が、「全国大会で優勝した」というような目に見えるような凄いものである必要はありません。

ただ、何らかの“結果”を得るために、どれだけ自分自身が工夫し、努力したか。また、なぜそんなに努力できたのか(これが上記で言う“自分ルール”ですね。)というような所の方が余程重要になります。また、その他にも本書p41からの「就活」の<ステップ0>や、p70からの、「社会化」が足りない大学生なども、ただただその通りです。

いつ気付き、どう行動を変えるか

私が大学生だった時それが出来ていたかと言えば、出来ていなかったというのが正直な所ではありますが、それをいつ気付くかそして、どう行動を変えていくかが最も重要なことだと思います。そういった気付きを得るための一冊としては非常に良い本ではないでしょうか。

スポンサーリンク


キヨカワ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする