面接官への質問時間を戦略的に
「最後に、何か質問はありますか?」この質問が面接において最後にされる質問となることが多いと思います。今日は“質問の時間”を戦略的に使うということについて少し言及したいと思います。
“戦略的に使う”なんて格好良く言いましたが、そんなに大した話ではありません。今日の話の結論を端的に言うと、面接時の質問の時間は、自分自身の疑問点をクリアにする時間ではなく、自分自身を違った形でアピールする時間だと思って頂きたい、ということです。恐らく多くの求職者の方にとって上記の質問の時間は、“自分自身の疑問点をクリアにする時間”になっているでしょう。その時に素で疑問に思っていることをストレートぶつける。そういった時間になっていることが多いと思います。
面接官は求職者からの質問からも想像を膨らませている
実は面接官はこの“質問の時間”で何を質問されるかによって、当人が何を気にしているかを図っています。例えば、「会社の雰囲気はどんな感じですか?」と聞く方がいらっしゃれば、「会社の雰囲気を重視しているんだな」と面接官はまず思います。その程度で面接官の思考が止まれば良いのですが、もっと色んな事を面接官は想像しています。
具体的に言うと、「雰囲気が良くないところでは頑張れない人なのか(=組織に依存する人なのか)」、「そもそも雰囲気は部署によって違うし、何を以って雰囲気と言っているのか(=社会人とのコミュニケーションが足りないのではないか)」などですね。こういった質問をしたい気持ちも分かりますが、別に本番の面接でする必要はなく、可能であれば社員訪問等で済ましておけるならば一番良い事かと思います。
つまり、上記のような推測をされないような質問を考える必要がある訳です。…と簡単に言いましたが、簡単ではないかもしれませんね。“答え”ではありませんが、質問の考え方のヒントを差し上げましょう。(“答え”というものはそもそも存在しませんしね)一番大事なのは、その面接官が喜ぶ質問をするということです。
面接官になりそうな人のブログやツイッターから情報収集
わざわざ“その”と付けたのは、面接官をひとくくりにせず、その面接における面接官は誰なのか(現場社員なのか、マネージャーなのか、人事なのか、役員なのか)を明確にし、それぞれの人に適切な質問を考える、というのが大枠としてあります。それが分かった上で、「その人がどんな質問をしたら喜ぶかな」と想像する訳です。が、それが中々難しいのだと思います。
もちろん、難しいことではあるのですが、今それがやり易いのは、ブログやツイッターといった形で、その面接官であったり、それに近しい人が情報発信していることが多くあります。そういったものをしっかりと見た上での質問というは、結構喜ばれる質問になりやすいですね。(逆に言えば、「それ、ブログで書いてるよ」と思うような質問をしてしまうと、「あぁ、ブログを読んで来てないんだな(=うちにそこまで興味ないんだな)」と思うわけです)インターネットというものが普及したことで、就職活動がやり易くなった側面があると同時に、普及前であればそこまで求められなかったことも、最近では求められて当然のようなことも沢山あります。(ビジネスにおいても然り、ですね)
まとめると、“質問の時間”は戦略的に、相手が喜ぶ質問をぶつける時間にしろということです。社会で生きるって大変ですね・・・。でも、それが今は求められているように思えてなりません。
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