ありのままの自分で面接に臨んではいけない

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面接をしていると、こんな考えを持っている方によく会います。「ありのままの自分を見て欲しい/ありのままの自分を受け入れてくれる会社に入りたい」…なるほど。20数年間築き上げてきた自分の価値観というものを全てひっくるめて受け入れてくれる、そんな会社に入りたい、ということですよね。確かにその気持ちは分かります。分かります、が、大きな勘違いをしている人もいらっしゃるような気がします。ちょっとたとえ話をしましょう。

図1

「食べ放題」で、食べきれないほど取って残す人をどう思うか?

ある焼き肉店で「食べ放題」のメニューがあったとしましょう。「食べ放題」なわけですから、それはもうたくさん取って、たくさん食べました。あなたはお腹がいっぱいになりましたが、まだ皿にはたくさんお肉が残っています。さて、この事態について、どう思いますか?…申し訳ないけれども、こういう方は非常識な方、と言われても仕方がないのではないでしょうか。確かに食べ放題の権利はお金を払った人にありますが、食べない分をお皿に取って残すというのは、違うでしょう。つまり、「取った分は残さず食べる、ひいて言えば、食べられない分は取らない」という暗黙のルールがそこには存在するわけです。

さて、面接の話に戻りますね。“ありのままの自分を見て欲しい”と思っているので、相手に自分が思うがままの回答をしていく訳ですね。これは、先ほどの食べ放題で言う、自分の欲に赴くまま、お肉をお皿に取っている状態とほとんどイコールです。つまり、完全に“ルール”を無視しているのです。

ルールは説明会やインターネット上等、様々なところで告知されている

その“ルール”は、色んなところで情報提供されています。説明会はもとより、ネット上にもたくさんあります。そういった暗黙のルールがあるにもかかわらず、自分の好き勝手に話を進めてしまう。するとどうなるか。“KY(空気が読めない)”と思われて終了するわけです。

面接という場所は、自分の好きなように話すことが出来ます。けれども、その面接を通過したいのであれば、自分の好きなことを何でもかんでも話していいという場所では、実はないのです。“食べ放題”は“食物を無駄にしていい”という意味合いではありません。是非、改めてその面接での暗黙のルールは何なのか、それを踏まえた上で面接に臨んでいってください。

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キヨカワ

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