面接でストレス耐性を見抜くよう腐心している方へ

公開日: : 最終更新日:2015/12/23 3.マネジメント人材になるために

Pocket

「ストレスに強い人が欲しい」みなさんの中で、この意見に反対の人はどれくらいいるでしょうか? おそらく、これは大きな声で断言してしまっても良いと思いますが【1人もいない】でしょう。仕事にはストレスが付き物です(こう言えてしまうのが、ちょっと寂しい気もしますが)。そのストレスに負けず、常に高いパフォーマンスを上げることが求められる現状では、ストレスに強い人材を採用したいというのは当然と言えるでしょう。

(参照:その手があった!ストレスに強い人材を見極める、たった3つの方法

31166b44896b725d14b63eaba39a5011_s

「ストレス耐性が強い人が欲しい」と考えるのは時代錯誤

もしかするとこの記事の内容は一般論なのか、と考えると恐ろしい気持ちになります。はい、上記で引用した【1人もいない】ということに対して、今回はその【1人】になろうと思います。

まず前提として、この記事でも言っているように、仕事にはストレスが付き物である、ということについてはあまり異論はなかろうかと思います。そして、そのストレス自体が完全に悪というわけでもない、というところについても同意したいと思います。そして、これは賛否両論あろうかと思いますが、一昔前よりも今、また、これから来るであろう未来において、一人ひとりがさらされるストレスは増えると個人的には思っています。

その根拠としては、“日本という国そのものが成長市場ではなくなっていること”が挙げられます。成長市場というのは需要のパイが広がっていることを示しており、動けば動いただけのリターンがある状態を作り出せます。逆に成長市場ではない状態というのは、需要のパイが狭まっていくことを示しており、少なくなっていくパイを取り合う状態になるわけですね。すると、いかに他社と差別化するかという話になるわけですが、それと同時にお客さん側の要求水準も上がっていくわけです。(これが成熟社会の特徴でもあるはずです)こういった流れが進むことは想定できても、逆回転することは考えにくいのではないでしょうか。

新卒でさえ即戦力を求められる時代

それに合わせてになろうかとは思いますが、今の新卒に求められる力というのも、一昔前の中途に求めるような、即戦力を求めている印象すらあります。「3年くらいで一人前になればいい」と考えられていたのは、今や昔なのではないでしょうか。世の中は少しずつ、しかし確実に水準が上がっているし、スピードアップしているのです。そのような中で日本に昔からある“根性論”だけで今のストレスを乗り切れ、というのはあまりに稚拙過ぎるでしょう。

…と、前置きはここまでにして、ではどうしたら良いか。それは、ストレスコーピングという考え方が大事だと思っています。この考え方自体は、ワトソンワイアットの川上さんという方からお聞きしたものです。(記事はコチラ

心理学ではストレスの原因を「ストレッサー」と言い、「ストレッサー」に対処しようとすることを「コーピング」と言います。これは早稲田大学の小杉正太郎教授の理論なのですが、「コーピング」には、「ストレッサー」から逃避したり、あきらめて我慢したりするような「消極的コーピング」と、自分で問題解決をしたり、誰かに援助を求めて問題解決しようとする――「援助希求」と呼ばれる――「積極的コーピング」があります。その中で、とくに「積極的コーピング」の「援助希求」をいかに取り込めるかがポイントになってきます。自分だけで問題解決するのではなく、誰でもいい、他人に援助を求めながら問題を解決していく。それが成果の出し方を変える、ということなのです。

要するに、上記で言う、「積極的コーピング」をいかにできる人材になるか、という側面の方がよほど大事な側面になろうかと思います。あまりにもストレス耐性がないことも問題ではもちろんありますが、今や誰もがうつ病になる可能性があるほどストレスがかかる社会であるという点も見逃せないと思います。根性論だけに走るのではなく、コーピングという側面も併せて見ていく必要のある時代なのではないでしょうか。

スポンサーリンク


関連記事

朝令暮改が行き当たりばったりにならないために

“朝令暮改”という言葉があることは皆さんご存知のことと思います。朝言ったことが夕方には覆る、そのよう

記事を読む

「使える人材」と「使えない人材」を分けるポイント?

「使える人材」と「使えない人材」を分けるポイントを探った。そしてわかったのは、「使える」と言われた新

記事を読む

企業経営はボトムアップ(民主主義)でやるべきか

「民主主義が絶対に良いのか?」この質問に対して、あなたならどう答えますか?多くの人が『YES』と答え

記事を読む

AKBがついに組織論・マネジメント論の参考に

最近はテレビで見ない日はないAKB48。ちょっと前までは、「あぁ、アキバのオタクアイドルでしょ」くら

記事を読む

下町ロケットの経営手法をどう捉えるか

昨日ついに「下町ロケット」の最終回を迎えましたね。結論は…まあそうなるだろうと予想は付いていたものの

記事を読む

どんなタイプのリーダーにも必要な力

カンボジアでの研修も6日目。今日は首都プノンペンからアンコールワットのあるシェムリアップに移動し、研

記事を読む

会社へのロイヤリティ(忠誠心)を高めるためには

出典:ヘイズ・ジャパン ヘイズ・ジャパンが職場へのロイヤリティ(忠誠心)調査というものの結果を

記事を読む

no image

組織の譲れない価値観の作り方

多様性のマネジメントは大変難しいもので、究極的には相容れない価値観もあります。だから私は、逆説的かも

記事を読む

先見性を養うためには

先週いっぱいで仕事納めの方もいらっしゃったようですが、多くの方が今日が仕事納めのようですね。2015

記事を読む

自分のやり方にこだわる危険性

○Works No.105 早稲田の監督就任1年目のことだった。10番というチームの司令塔とな

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  • profile1

    運営者:きよ

    本業:フリーの人事コンサルタント

    学生と社会人の座談会や、学生をアジアへスタディツアーで連れて行っています。

    東京在住。妻と娘2人の4人家族。

PAGE TOP ↑