学んだことが継続できない理由

公開日: : 最終更新日:2015/12/16 6.価値観・世界観について


みなさんは“unlearn”という言葉を聞いたことはあるでしょうか。はい、“un(否定)”と“learn(学ぶ)”で、学んだことを学んでいなかった状態に戻す、というような意味合いです。日本人は非常に学ぶことが好きな方が多いように思いますが、新しいことを学ぶ上で、“unlearn”という概念の重要性が低いことも言えるような気がしています。

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「1日3食食べる」というのは一体誰が決めたのか

「1日3食きちんと食べるのが当たり前」。多くの人はこのように思っているでしょう。朝起きた時、お昼時、そして夜、それぞれの時間帯にきちんと腹時計がなって(笑)ご飯を食べるという方は非常に多いのではないでしょうか。当たり前、と書きましたが、誰がそれを“当たり前”だと決めたのでしょうか?法律でそのように定められているのでしょうか?そうではないはずですね。そういった確固たる定めがないにもかかわらず、私たちは小さな頃からの習慣で1日3食食べるのは当たり前ということをしっかりとlearnしてきているわけです。

そういった中で、「某芸能人は1日1食しか食べず、それが健康に繋がっている!」というような記事が上がったりします。そういった記事を見て、中には実践しようとする方もいらっしゃると思いますが、その多くの方が間違いなく断念します。なぜなら、「1日3食食べることが当たり前」だからです。上記の1日1食しか食べないことが理論的に正しいのかどうかは正直分かりませんが、仮にそれを実践されようとするご本人が「やるべきだ」と思い、それを実践しようとしても続かないのは、「1日3食食べるのが当たり前」ということをunlearnせずに、新しく「1日1食」という概念を自分に持ち込んだため、気が張れているうちは「1日1食」で頑張れるものの、いつしか気を張ることに疲れてしまった際に「1日3食」という無意識下に染み付いた概念がひょっこりと出てきて、「1日3食」に修正をかけるわけです。

無意識を変えるには、強制ギブスをはめるしかない

この事と同じように、成功者の自己啓発本を読んでも成功者になれない理由がここにあります。要するに彼らとは“前提”が違うわけです。“前提”というのは、“無意識下”でどういったものが染み付いているのかという側面。そここそが極めて重要なのです。人間は、諸説あるようですが、意識:無意識=1:9と言われています。そのような中で、いかに無意識の当たり前を変える、つまり、これまで無意識で行うようにlearnしてきたものをunlearnする、ということを意識していかなければ、新しい何かを取り入れようとしても取り入れられない(継続できない)という事象が発生してくるわけです。なので、冒頭に戻りますが、新しいことを学ぶ上では“unlearn”という概念が非常に重要なわけですね。

では、どのようにunlearnしていくかという点について。結論を一言で言えば、“強制ギブスをはめる”ということになるでしょう。つまり、unlearnせざるを得ない環境を自分で作るということです。英語を身に付けるのに、英会話スクールに何年も通うよりも1年留学するだけで喋れるようになるのはここにあります。“強制的に”英語を喋る環境を作るわけです。それは自分が嫌とか、今日ぐらい良いだろうという妥協が許されず、生活するのに英語を喋らなくてはならないわけですから。英語を喋る、ということが“当たり前”になる感覚、それこそが無意識下の概念を変えるということに繋がるわけです。

あなたの周りにはあなたの足を引っ張ることがいっぱいある

このようにお話をしつつも、実は今の日常のまま“強制ギブス”を付けることは容易ではありません。留学は非常に分かりやすく環境が変わりますが、今の環境のまま変えようとすれば、今の周りにいる多くの人間が足を引っ張ってくるでしょう。「何でそこまでやる必要があるの?」「今日ぐらいは良いんじゃない?」そのような声を掛けられ、意思が弱ければその言葉に甘えてしまう。そんなことはよくあることです。そんな状況を変えるには、そもそも“付き合う人”を変えるしかありません。

あなたのよく話す10人の平均があなた、という話をよくしますが、正にそれがここにあります。自分が向かいたい方向にいる人と付き合えなければ、今の付き合う人を変えなければ、今付き合っている人の平均にしか良くも悪くもなれないのです。誰とコミュニケーションを取るか、ということを本当に意識的に変えなければ、自分自身を変えることは物凄く難しいわけです。新しいことを学ぶ際には是非、この事実を押さえていただいた上で、実践していただければと思います。

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