リシュ面を導入している企業はどうなのか

公開日: : 最終更新日:2015/12/16 2.組織人として生きるために, 3.マネジメント人材になるために


“リシュ面”という大学の履修及び成績を面接の中で聞いていき、学生に話を盛らせないための面接手法が流行り始めているようです。この面接手法そのものに対して一つの手法の有効性はあるだろうとは思いつつ、導入している企業に対してデメリットを認識している上で導入をしているのか、ということを是非伺いたいところ。今日は企業の人事側に対して書いていますが、その内容を是非これから面接を受けられる人にもお読みいただければと思っています。

88847a40663520475f6cdf5cfaaa9817_s

メリットは当然あるとは思うが、テクニックレベルで使っていないか

“リシュ面”では、「一番力を入れた科目は?」「なぜこの科目を履修したのか?」等々の質問を成績表を見ながらされるようです。履修登録当時に何を考え、それに対してどのように取り組み、結果どうだったのか、という一連のプロセスを見ることができます。また、それを学生を同じ秤で計ることができるため、面接官としても評価しやすいというメリットもあるのでしょう。学生側としては、成績表を先方に提出している関係で話を盛りづらいという状況に置かれるよう。また、このような質問を面接の冒頭に持ってきて、面接全般において、学生に話を盛らせづらい雰囲気を作っているという話まであります。

どんな面接手法を採ろうとも企業の勝手…ではあるものの、純粋な疑問として挙がるのは、この手法によって合格と判断できる学生さんがその企業にとって本当に必要な人材なのかということを検証せずにテクニック的に行っているのではないか、という危惧です。採用担当者が「学生は小手先のテクニックを使ってくる」というような話をしていますが、同じレベルのことを企業側もしようとしていないかと思わざるを得ないような話のような気がしてなりません。

求める人物像が明確な上でのテクニックになっているのか

大事なのは、「御社の求める人物像は?」と聞かれて、面接官全員が同じ答えが言えるかどうかです。もし言えないのであれば、それぞれの面接官が勝手に自分の判断で合否を決めている、もっと言ってしまえば、その面接官の好き嫌いで合否が決まるという非常にお粗末な会社と言わざるを得ません。上記のような手法が使えるのは、求める人物像が明確であり、その人物像の素質を測るための一つの手法として上記があるというような位置づけになっていなければ、無用の長物であることは間違いありません。面接官というのは、ただでさえ“上から目線”になりがちです。そのような立場において、学業という一つの指針を与え単に横並びに学生を比較させるような権利を与えてしまうことは極めて危険なわけです。

一方で、きちんと求める人物像を明確にし、採用をしようと考える企業にとってはチャンスかもしれません。上記のようなテクニックで本質的には良い求職者を採用できる機会になるかもしれない、という意味で。大企業含め、ここがしっかりできている企業というのは本当に少ないと感じます。是非、そこを目指して良い採用活動をして欲しいと思います。

スポンサーリンク


関連記事

怒られた(クレーム)時の対応法

「“怒る”と“叱る”は違う」なんていうことを様々なところで聞きますが、人間は感情の動物ですからどうし

記事を読む

メルカリのmerci box(メルシーボックス)について思うこと

フリマアプリを運営するメルカリが産休・育休あわせて約8ヶ月分の給与を100%保障する「merci b

記事を読む

褒めて育てることは良い事か

“子供が良いことをしたときに「えらいね、すごいね」と褒めるのではなくて、「○○してくれてありがとうね

記事を読む

ワークライフバランスの本当の意味

武石恵美子氏の「働く人のワーク・ライフ・バランスを実現するための企業・職場の課題」によると、イギリス

記事を読む

自主性を発揮させる環境の作り方

「自主性というものが日本のスポーツには欠けているのかなとつくづく思いました」と切り出し た五郎丸。「

記事を読む

ベアーズ執行役員のエントリーに思うこと

家事代行サービスのベアーズの執行役員の方が実名で書かれた“女性に読んでほしくない女性のマネジメントに

記事を読む

会社を辞めると決めた時に知っておきたい8つのこと

「会社を辞める」ということは多くの方にとって一大決心になろうかと思います。その「辞める」という意思を

記事を読む

下町ロケットの経営手法をどう捉えるか

昨日ついに「下町ロケット」の最終回を迎えましたね。結論は…まあそうなるだろうと予想は付いていたものの

記事を読む

成長する方法

突然ですが、「10人、あなたがよく話すなぁと思う人を思い浮かべてください」 ち ょ っ

記事を読む

忙しい人が実践している時間の作り方

○官僚に学ぶ仕事術 著:久保田崇 自分がコントロールできることに集中する 世の中には自分

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  • profile1

    運営者:きよきよ

    ドラクエ・FF好きで、ドラクエ10とFFRKは現在進行形でプレイ中。本業はフリーの人事コンサルタント。

    学生と社会人の座談会や、学生をアジアへスタディツアーで連れて行っています。

    東京在住。妻と娘2人の4人家族。

PAGE TOP ↑