残念な面接官もいることを知る

公開日: : 5.希望の面接を突破するために


日経ビジネスONLINEで、“こんな学生は採らない 人事が語る「残念な人」”という特集が組まれていました。3月から就職活動が始まった関係でしょう、例年通り(?)このような類の記事が出るわけですが、「残念な人」は何も就職活動生に限ったわけでは全くありません。そう、「残念な面接官」がいることも併せて知っておいていただいた方が良いかと思います。

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面接官のほとんどが“好き”“嫌い”で判断している

まずはじめに知っておいていただきたい事実は、“世の中のほとんどの面接官は素人同然”だということです。何を以って素人かと言えば、“好き”“嫌い”で判断しているところにあります。“好き”“嫌い”で判断している面接官のメカニズムはこうです。まず、第一印象で“好き”“嫌い”を判断します。“好き”と判断すれば、その候補者の良い所を引き出そうとし、“嫌い”と判断すれば、その候補者の粗を探し始めます。そして、余程のことがない限り、その第一印象で抱いた判断が実際の合否の判断と合致してくるというわけです。

「そんなことはない!」と声を上げる面接官がもしいたらお聞きします。「そんなことは絶対に100%ないと言い切れますか?」…そう、まず素人の面接官から抜け出す最初のステップこそ、「自分が“好き”“嫌い”で判断してしまう可能性がある」と認識することなのです。ここの認識がない面接官は、まず以って“好き”“嫌い”で判断していると断言できます。よく、人事の経歴が長い方で、「一目見れば大体分かる」というような方がいらっしゃいますが、そういった方こそ典型的な“好き”“嫌い”で判断している面接官です。

会社に長く在籍している人の“好き”“嫌い”はある程度当たる

“好き”“嫌い”で判断するのが素人の面接官という話をしてきましたが、そうは言いつつも実は“好き”“嫌い”で判断することが結果として上手くいくケースというものも存在します。例えば、先に出てきた人事の経歴の長い方が「一目見れば大体分かる」と勘違いされるのは、その会社で活躍してきている人材像の特徴を無意識に収集していて、その特徴を見て判断するようになっていった結果、その人事の方の“好き”が結果として活躍する人材を採用するということに繋がっているケースです。

同じようなことがその会社の創業者が面接しても言えます。創業者ですから、最初からその会社で働く従業員を見てきているわけで、どんな人材が活躍するのかが無意識に分かるわけです。なので、創業者やその会社に長く在籍している人間が“好き”“嫌い”で面接の合否を判断することは非常に理に適っている側面があるわけです。

“好き”“嫌い”で判断させてはならないシチュエーションとは

理に適っている側面があると申し上げましたが、あくまで“側面がある”という点に気をつけなくてはなりません。確かに、これまでの流れを踏襲し、これまで通りに仕事をしていけるならば理に適っていると言えますが、今は非常に変化が激しい時代であり、必ずしも昔必要だった人物像が今必要な人物像と合致しているかどうかは改めて検証する必要があるわけです。そして、もしそれらの人物像が異なる可能性があるのであれば、場合によっては古参の人物に面接官をやらせることがマイナスに働く可能性があるということを認識する必要があります。

また、会社の在籍が短い人間が面接官をする場合には、きちんとしたトレーニングでもしない限り“好き”“嫌い”で判断することは間違いありませんし、その面接の判断が大丈夫なのかを改めて検証する必要があるわけです。もっと言えば、会社の在籍が短い人間には“自由に”面接をやらせてはいけません。ここで詳しくは申し上げませんが、ある種、適性テストのような誰がやっても同じ結果が出るような機械的な判断をさせるような状況を作らなければ、“好き”“嫌い”での判断になり、不合格者が合格になるならばまだしも、合格者とすべき人を不合格にしてしまうリスクが間違いなくあるのです。

仮に作られた上の立場に勘違いする面接官

多くの面接官にはこのような話がまだまだ必要な段階であることを候補者の方もどこかで理解しておいた方が良いと思います(だから面接で落ちたからと言って悲観する必要はまったくないわけです)。面接というのは、どうしても面接官が上で候補者が下という関係性が(特に日本では)作られてしまいます。その上という立場に勘違いして、自分勝手に判断する面接官が、残念ながら一定数います。候補者も面接慣れしていない人がほとんどだと思いますので、素人同士の本当にどうしようもない面接になるということも非常にたくさんあるわけです。

賢い候補者はこれらのことを認識しながら、「ではどうしたら良いか?」を考えると思います。そのヒントは、以前から話をしているように、「相手のことをいかに知るか」という点に尽きます。相手のことをしっかりと知った上で、どのような格好で、どのような話を、どういった表現方法ですべきか。一朝一夕にはできないかもしれませんが、まずは自分で“仮説を立て”、“検証する”ということをしていくことから始めるべきかと思います。

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