「趣味は読書」じゃダメですか。に思うこと

公開日: : 5.希望の面接を突破するために

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はてなで“「趣味は読書」じゃダメですか。 ”という記事が話題になっているようです。就活の面接でそう言うと鼻で笑われるらしく、しかも一人の面接官ではなく多数がそうだという。同記事に関して、「おかしい!」と就活生側を擁護する意見もあれば、「本職以外の技能を聞かれている」などという面接官側を肯定する意見も。それぞれ色々な主張があろうかと思うけれども、私個人は大筋として“就活生”が正しいように思う。

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面接官は果たして意図を以って“趣味”を聞いているのか

まず、面接官側を肯定する意見を検証していきたい。面接官側を肯定する方は、“趣味”を“技能が必要なもので本職以外のこと”と定義するらしく、”道楽”ではないらしい。なので、面接で“趣味”を聞く理由は、“その趣味を通して習得した技能は何か”ということを問いたいそうだ。なので、“読書”という“趣味”では習得する“技能”はない(?)ため、“趣味”としては不適切であるという話になっている。挙句の果てにはその意図を読めないことこそ読解力がないとさえ言っています。

さて、ここでいくつかそう主張する方に質問したい。まず、そもそもその“技能”を聞いてどうするのでしょう。例えば、登山が趣味と答え、クライミングの技能を習得しましたというような話を聞いて、何をどう判断するのでしょう。こう突きつけられて、その意図を明確に答えられる面接官がそれほどいるとはまず思えません。

もちろん、意図は考えられます。例えば、何か自分自身が本気になれるものを見つけ、実践してきた人材かどうかということを見るために聞き、なぜそれに本気になれたのか、その本気になれた要素が当社で働いたときに発揮されそうか、などというような観点で見れないこともないでしょう。しかし、“趣味”からの質問でそこまで作り込んで昇華させていく面接官を見たことはまずありません。もし、本業以外で力を入れてきたものを聞きたいのであれば、「学業以外で力を入れてきたものは何ですか?」とストレートに聞けばいいのです。それをわざわざ「趣味は何ですか?」という質問に置き換える必要などないはずです。

趣味で偏見を持ってしまうことは避けなければならない

また、面接官がする質問の大前提に、“採用に関係のない質問をしてはならない”という決まりがあります。そういった意味で、“趣味”を聞くという行為自体、実は少しグレーな側面が含まれると思っています。どういうことかと言うと、ある特定の“趣味”を持った人を偏見の目で見るなどの可能性が生じるためです。例えば、深夜アニメの鑑賞というような趣味を言った時に、偏見を持つ人が一定数存在すると思います。仮にそのようなことが合否に関わってくるとなると、これは大問題なわけです。先のアニメだけではなく、“趣味”というものにはそのような要素が含まれている可能性があるということです。このようなリスクを孕んでいる以上、やはり「趣味は何ですか?」と聞く理由が見当たりません。

敢えて、「趣味は何ですか?」と聞く理由があるとすれば、それはアイスブレイク的な要素にしかならないように思えます。例えば、面接官が求職者と同じ趣味を持っていて、「面白いよね」というような話をしてあげることで求職者の緊張をほぐし、その後の面接で実力を発揮してもらうための環境づくりという意味合いであれば納得がいきます。ただ、それ以上の話をすると、先の“偏見”に繋がる可能性があるので、あまり踏み込んだ話はできないでしょう。

世の中の9割以上の面接は“いい加減”

一方で、就活生側を100%擁護できるかと言えば、実はそうでもありません。面接官ウケを狙ってとか、趣味に書くことが特にないから“読書”ととりあえずしておいて、突っ込まれて答えられない方もいらっしゃるという事実が存在するためです。また、読書というのは“インプット”の行為であり、いかに“アウトプットするか”というところが重視されるようになってきた世の中においては、“インプットしてどうアウトプットしてきたの?”ということを聞きたくなるのも分かります。ただ、そうであればそう聞けば良い訳です。どう転んでも面接官側の“言葉足らず”な話であり、そこを察しろというのは就活生には酷な話です。

このブログでは何度も申し上げていますが、世の中の面接官はしっかりと考えて質問ができている人は残念ながらそれほどいません。その事実を押さえていると、面接官が高尚な意図を持ってやっているという話のほとんどは否定されます(もちろん、中にはいらっしゃると思いますが、確実に少数派です)。世の中の9割以上の面接は、素人同士の面接です。世の中の面接はそれくらい“いい加減”なのです。

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