2016年1月から5月までの世界経済を振り返る 前編

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長期的に物事を見よう、という上で欠かせない要素の一つに、“世界経済の大枠の流れを掴む”という項目があるように思えます。その大枠の流れを掴むための一つの方法として、各国の株価を見るという方法があるように思っています。日本であれば日経平均、アメリカであればダウというような代表的な株価がどのような要因で上昇するのか、また、下落するのかということを見ていくと、世界はどのようなことに影響を強く受け、そしてどのような方向に向かっているのかということを断片的に知ることはできます。今日は、最近どのような現象が世界経済に影響を与えているのかということを紹介していこうと思います。

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年初の株価はどの国も大暴落

まず、現在(2016年5月16日)の株価について紹介していきます。まず日経平均ですが、16,450円前後です。そしてダウは、17,550ドル前後、そして、ヨーロッパを代表して英国FTSEが6,100ポンド前後、また、中国が3,000元前後となっています。これらの数値が高いのか低いのかということはあまり関係のない話ではありますが、これらの数値にどのように至っているのかというプロセスを見ておくことは非常に有益だと思います。

一つ一つ細かい事象でどの程度値が動いたのかということをやると流石に大変ですが、年初から今日に至るまでどのような値動きをしてきたかは一旦ご把握いただきたいと思います。まず年初ですが、記憶に新しい方もいらっしゃるとは思いますが、各国とも株価がかなり下がりました。日経平均では15,000円を切り、ダウも15,500ドル程度まで落ち込み、ここ最近の最安値を年初から記録するか、というようなことが言われていました。幸いにもその最安値を更新せず、そこから回復していくことになります。

今はアメリカ一人勝ちと言われている

回復していくと申し上げたものの、その後順調に回復をしていったのは実はアメリカだけだったりします。実に2月中旬~4月中旬ごろまで上昇トレンドが変わることはありませんでした。ところが他の3カ国を見てみると、その期間においても上昇トレンドと下落トレンドを繰り返しています(この事実が今、アメリカ一人勝ちと言われる所以になっています)。その中でも特に日本のボラティリティ(変動)はひどく、アメリカでは最も株価の高かった4月中旬に15,300円台を記録するなど、非常に不安定な相場となっていました。しかも、その原因が日本国内での出来事というよりは完全に日本外の要因によるものが強く、「日本市場の主体は日本ではない」と多くの専門家が言うほどでした。

本日はまず、年明けから今日に至るまでの株価の動きを追ってきました。明日はそれらの株価の動きに大きな影響を与えた出来事をピックアップし、それらの出来事を踏まえた上で、今後どのような株価の動きをしていくのかということを予想していこうかと考えています。

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キヨカワ

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